優れた選手が必ずしも優れた教師になるとは限らず、逆もまたしかり。本作はそこにスポットを当てた作品だ。
あらゆる技能を他人の数倍の速さで会得できるが、成長限界も早く中途半端な強さにしかなれないエンディ。
そんな自分の冒険者としての未来に見切りをつけた彼が選んだセカンドライフは「冒険者教室の教師」だった。
章ごとに1人の生徒の入学から卒業までを描く構成になっており、しっかりと問題に向き合い解決していく様が小気味よい。
やってくる生徒は、誰もが見放す癖のある問題児ばかり。
しかし挫折なんて慣れている。手を尽くし、身に着けた多様な技能と工夫で生徒の道を切り開く。
そこまでしてくれる教師なら、生徒から湿度の高い目も向こうというもの。「カネのためだ」と憎まれ口を叩いてみてももう遅い。
卒業した生徒たちは、徐々に世界に影響力を発揮していく。エンディを取り巻く世界と人間関係の行きつく先を楽しんで欲しい。
(時に熱く、時に寄り添い道を示す。師弟の関係性を楽しめる作品4選/文=夜見ベルノ)
常々、育成はシステムでは限界が有ると自分的に考えてはいました。
隊や軍、緊急を要する分野では一定の有用では有りますが
個々を重視する分野では、害悪でしかなく個を潰す結果と成ります。
『学校』の成り立ちはそこからの派生なので、仕方がない・・・では
今の世情にも流れにも遅れているのです。
一人一人・・・いや独り一人に寄り添う事が、長い目で「良い事」に繋がる。
才能も資金も勿論必要ですが、その人の心や命に「変え」は無いのです。
「戻って来た教え子」にほっとしつつも疑問を持つ「先生」に声を大にして言いたい
「」それは救われた者だけの本当の声だと。