時津橋士

生きてる理由。 生きなきゃいけない理由。 死んでない理由。 死なない理由。 死ねない理由。 死んだ理由。 そして彼女が、死ぬ理由。 フィルムに焼き付けたいくつかの光景が、 私の…

文章を書く、表現することを鍛えたい。 だからこの場を少し、お借りしたいのです。 テンションはタイトル通り、 「まちまち」を最低ペースに、 「手遊び」感覚で、 でも、真面目に…

二年前、魔法研究所を襲った大火災を鎮めた、若き魔導士・利他ユウナ。 明治時代、魔法と人間が共に生きる世界で、相棒である白猫・ソラと共に、港町を訪れた彼は、倉庫街で倒れている少女…

よろしくもうしあげます。

西暦2000年、突如として地球に現れた存在、魔族。人々はそれを畏怖し、また差別した。 そして2055年、11月。人間と魔族のハーフである氷魁ヒイロは今日野リゼの両親の事故現場を…

　お盆が近づく夏。オカルト誌の記者である真那は次の記事のため、故郷へと戻っていた。待ち合わせ場所へ辿り着くと、一人の少女が彼女を出迎えた。そして二人は、目的地へと向かう中で、あの…

BWV.851、BWV.812-menuetに寄せて

『浮世風呂』とは江戸時代後期（1800年台前半）の作家、式亭三馬によって書かれた滑稽本です。銭湯を舞台にして、庶民の日常会話や人間ドラマを克明に描いた作品です。 本作は、文化6年…

　何の変哲もない何処にでもある分譲マンション。しかし実は、めちゃ変哲があって何処にもない、奇天烈で怪しげなマンションだった。 　マンションの住民が剣士だったり魔女だったりアレだっ…

人間が人生を終える時、色んな後悔や心配事があるでしょう。 それでも、人は生まれたからにはいつかは死んでいくものです。 後悔も心配事もないまま死んでいく人なんてほとんどいません…

就職選考に落ちた青年・薄氷釦は、 父・こよりの紹介で「就職センター フライ」を 訪れる。 適職診断の結果は“傘”。 大学と人間を卒業し、 傘としての第二の人生を歩み始めた彼は、 …

　母親と話をするために、長い道を行かなければならないという女の子。 　記憶のない『ワタシ』は、そんな女の子と知り合いらしい。 　目的もわからず、女の子と旅をする『ワタシ』は、奇妙…

ジャンルは主にSF。 いろいろな思い付きで書いた4000文字以内の小説です。

新日本和国にはひとつ不思議なことがある。それは、何事にも一定の成功を収めた人間は早死にすることが多い……ということだ。スポーツ選手、歌手、作家、俳優、映画監督、漫画家等その業種は…

“町外れの山奥に、幽霊が営む温泉宿がある” “わたし”はそんな噂を聞いてその宿に行きました。 『夜な夜な何者かの話し声や叫び声が聞こえる』 『この世に未練を残した少女が寂しさ…

奏というちょっと抜けてる女子高生は、自称転生してきた人。 そして、アランという男子高校生に拾われて、自分の人生を見詰め直しちゃったりして？ その過程で、奏がなぜ転生したのか分かっ…

読者様、何をお求めですか？ 実話ベースの輪廻転生譚？ 異世界転生ものも悪くないがちょっと変わったものが読みたい？ 現実世界の権力や抑圧、差別にプロテストする話？ 家族愛や人…

第12回ハヤカワSFコンテスト一次選考通過作品。 本作は、時折重力が「反転」するという大災害が起きる世界において、沙漠の中に存在する、あるひとつの超巨大立体都市を舞台にして、物…

修理者の皮を被った殺し屋は排敵に奔走する。

そこに何があるかを知るためには、観察するしか方法はありません。 今夜も星を眺めましょうか。 ※2025年3月3日、四話目のみ修正しました。 ※2に続きます。

人の身体に憑依する特技を持つ女子高生・和泉 映（いずみ はゆる）。 ある日のこと。親友の身体を借りている最中、抜け殻となった映自身の身体が何者かに乗っ取られて奪われてしまう。 …

ある十六歳の少年は、父親のお盆休みに家族四人で父の実家に向かっていた。 実家は長野県松本市にあり、父の運転する車で観光を楽しみながらの旅であった。 平和そのものの日常は、ある宿場…

2000年、クリスマス・イブのニューヨーク。 私立探偵ベンジャミン・ハスラーのもとに届いた一通の謎の文書と写真 その写真に写されていたアルファベットの大文字──「G.」 それをき…

泡方櫻、享年11歳。 死後の世界で目覚めた時、彼女には自身の死に関する記憶がなかった。 さよならも言えないまま別れた家族に会いに行くため、現世行きの列車を求めるが乗車券を買うお金…

個性豊かな精霊と、彼らを愛する神々と、世界に根付く生き物たち。そして世界を創り続ける、とある創世者の物語。　 人間として生きた後、『導きの神』として新たに生を受けた主人公、ココ…

熊埜御堂（くまのみどう）姉弟は二人暮らし。 弟。蓮。二十二歳。 職業、殺し屋。 姉。桃。二十八歳。 弟の手で暗殺されたっぽいけど、蘇生。 奔放すぎる姉に辟易しながら、蓮は所…

雨の日だけに現れる、窓際の席に座る少女。 本を読むその横顔に、少年は密かに想いを寄せていた。 けれど、図書館が閉館することを知った雨の日、彼女は姿を見せなかった。 残されたのは…

夜を延ばした髪。光の輪郭のように通った鼻筋。冷たい魚の瞳。 因縁の宿敵・高木 高木という女性が不自由であったことを、世界でただ一人僕だけは覚えていなくてはならない

そしたら人間が化け物になるわ、町は封鎖されるわで大混乱！ で、原作者のあたしは自ら主人公を演じ、予定調和で呼ばれた「登場人物」たちと青春しながら「空想概念マウントバトル」で世界を…

北海道・恵庭市。静かな通りにひっそり佇む、アメリカンダイナー『R66【ルート・シックスティシックス】』。 流れるオールディーズと、マスターの静かな優しさ。 そして、その夜のあなた…

陬（スウ）……すみ。かたすみ。 欹（キ）……かたむき。かたむく。

或る男は、何事にも素直になれない。 芸術家を志すも、親の期待と現実のギャップに苦悩する。 もはや芸術が自分自身を苦しめているのではないか。 泥沼にはまるように、自己嫌悪に陥り、彼…

バッハの『平均律クラヴィーア曲集』を聴きながら書いた掌編集。 『平均律』、一生聴いても飽きない音楽だと思いますが、曲数は多いし、特徴的な曲名もないので、漫然と聴いているだけでは…

クラスメイトの糸城 舞（いとしろ まい）が、学校の屋上で生きたままのカラスを喰っていた。 誰かに喋ったらあなたを食べる——と脅された「僕」は、秘密を守るかわりに、彼女になれと要…

三代続く「梓月時計店」は、時計を直すだけではなく―― “ちょっと困った悩み”を、今日もひとつ、解決します。たぶん。 時計職人のツルと、隣の骨董店の店主イオリ（※問題あり）、明都町…

その街は、毎日雨が降る街だった。 少年は、ある一つの仕事について知る。 それは街の人々にとって、必要なシステム。 たぶんきっと、あなたにも……。 －全7話・中編－ 「雨の降…

『哲学カフェ日記』 日常の疑問が心を揺さぶる哲学的短編小説シリーズ。 都会の片隅にひっそりとあるカフェ「フィロソフィア」。 25歳の桜井真琴は、出版社で働く編集アシスタント。…

あの時すれ違った筈の彼女と僕、それでも心はあの日のままに咲いていた。 原作・縁側のカサブランカ（天川・2024） https://kakuyomu.jp/works/16818…