生きる世界を探す「精霊」たちと、彼らを案内する「導きの神」たちの物語……を主旋律にしつつ、滅び行く世界や恐るべき敵たち、そして「創世者」の謎など次々に副旋律が加わり、画面をスクロールする手を止まらせない。
絡み合う植物の世界、壊れた時計の世界、天の破片で築かれた世界……そんな独創的な諸世界を巡る旅路は、どこまでも「透明で鮮烈」である。この印象はどこから来るのか? 端的に言えば、世界に対しても他者に対しても、誤魔化しや諦めがないから、である。
異世界は本来、現実世界の劣化コピーでもゲームの設定でもない。ましてや、作者に都合の良い舞台装置であるはずもない。その点、この作品は異世界をとことん(実在の)異世界として描いている。同じく、他者という「小さな異世界」も、安易に「何となく主人公と分かりあっている」のような都合の良い関係にせず、あくまで独立した他者として描いている。それでいて、登場人物たちはお互いを理解しようと努力し続ける。
そんな、透明で鮮烈な旅路の果てに、彼らは……詳細は伏せるが、「神はなぜ人を創ったか」「人はなぜ芸術を創るのか」、遠い過去から続くこの問いに、一つの答えを刻むとだけ予告しておく。
"導きの神"として新たに生を受けた、元人間のココ。
彼女は精霊たちと世界を巡り、転生先へ導いていく新米の神だった。
落ち着きある姿と裏腹に「何が正解か」を悩み、たまに回り道して精霊とお話して、かけがえのない"何か"を得ていく。
ヒトと神様の感性の間で揺れる真面目な性格や、精霊とお話する姿にほっこりします。進めば進むほど、キャラの最初とのギャップに笑い過多に(第三章まで読了)
タイトルとキャッチコピーから滲み出る空気感も、ぜひ堪能していただきたいっ!
清廉な、たおやかな──純文学寄りの文体がやさしーく心に沁みます。作者さまの詩的な感性に癒されます❀ 言うなれば吟遊詩人かと!
特筆したいのは、1つ1つの描写や旅する世界の雰囲気、哲学的な要素のどれをとっても、幻想的で美しい綴りなのです⸝⋆⸝⋆
異世界ファンタジー系で「〇〇といえば」は多々浮かびますが⋯⋯旅のお供や、移動する乗り物に至るまでユニークで、精霊と神様にどんどん愛着が湧きます。
ゆっくり距離が詰まり展開していく彼女たちの物語。
目まぐるしい現実から、すこーしお休みしたい方へ。ストッパーなく、本当に自分自身のやりたいことや過ごしたい場所を考える時間を、作中で旅をしながら描けますよ❀
どうぞ、ご一読を。
よい旅路となりますように。
読み始めればすぐにわかると思うので、世界観の説明は割愛しますが、その世界観がとにかくユニークかつ美しい。
どこを切り取っても、清々しい夢で目覚めた朝のような感覚を覚えます。
文章表現も、五感での感覚(あるいはそれ以上?w)を、とても大事にしてらっしゃるのだなと伝わってきます。
少し読み進めると、哲学的な問いであったり、個や世界の有り様を投げ掛けられているのでは? とも思える部分もあります。
とはいえ、難しい表現は無く、親切丁寧に描かれているため、サクサクと読めます。
安っぽい感想になりますが、ディズニーピクサーのようなスタジオで、映像化されたものを見てみたいと思ってしまいました!
ぜひ、読むべし!!