概要
実話ベースの輪廻転生譚?
異世界転生ものも悪くないがちょっと変わったものが読みたい?
現実世界の権力や抑圧、差別にプロテストする話?
家族愛や人類愛?
詩情溢れる異色ロマン?
金髪?美形?悪役?
これ一作で御用達できますぜ
「東洋人は、死んだらそれで終わりなんじゃなくて、魂は永遠に続くと考える。でも聖書の『魂は不滅である』というニュアンスとは少し違ってて、同じ魂がまた別の肉体に宿って、別の存在として『生まれ変わる』と考えるんだ。『業』とか『因縁』といって、また前の人生と同じようなことを繰り返したり、同じ人に出会ったり、逆に自分のやった悪いことが自分に返ってきたりもする、という発想がある」
(本文・第二章より)
序盤がおもしろくない、取っつ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!時空を超え「忘却の川」と身体の記憶が繋ぐ、美しくも厳かな命の輪舞曲
メーテルリンクの『青い鳥』の引用から始まり、第一次世界大戦下のベルリン、そして1990年の京都へと、時代と国境を越えて厳かに紡がれる命の連なりに、深く息を呑むような感動を覚えました。
「レーテ(忘却の川)」というモチーフが、1917年のドイツを生きる少年オスカーの孤独な自問自答と、1990年の京都で少女ミクが眺める画集の解説として、時空を超えて美しく響き合っています。
何より素晴らしいのは、魂の幽かな連続性を、「鼻を擦る時にだけ左手の甲を使う」という、あまりにも具体的で微細な身体の癖(ディテール)によって、読者の五感に鮮烈に確信させる筆致です。
戦争という「地獄」の地続きにある歴史、先祖…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魂の輪廻と歴史が交差する、圧巻の本格文芸ロマン
ライトノベルの枠を越えた、ガチガチの本格文芸作品です!実話をベースにしたという本作は、ナチス・ドイツや大戦期の日本を舞台に、抑圧や権力への抵抗、そして深い人類愛を「魂の輪廻転生」という壮大なスケールで描き出しています。
『ベルサイユのばら』を彷彿とさせる徹底した時代考証は圧巻の一言。当時の歴史背景の勉強にもなるほどの緻密な描写により、まるで重厚な歴史ドラマや舞台劇を目の前の特等席で観ているかのような、すさまじい没入感に襲われます。
東洋の「業」や「因縁」が絡み合う数奇な運命。読むのには少し覚悟が要るほどディープで重厚な世界観ですが、読み終えた後の圧倒的な余韻と満足感は保証します。これまで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!時空を超えて響き合う魂の記憶に息をのむ、圧倒的完成度の輪廻転生ミステリ
1983年・1990年の京都と、1908年・1917年のベルリン。
一見遠く離れた時代と場所が、「青い目」「戦争の記憶」「左手の甲で鼻を擦る癖」といったあまりに鮮烈な伏線によって、美しくも切なく結びついていく構成が圧巻です
とくに面白かったのは「忘却の川」が結ぶ、残酷で美しい構成です。
1917年のベルリンで、地獄のような戦場を前に「レーテ」に思いを馳せた少年オスカー。
そして1990年の京都で、その川の絵を見つめる少女ミク。
死によって一度はリセットされたはずの「言葉」や「悲しみ」が、時を超えてミクの無意識に侵み出している描写が実に見事です。 - ★★★ Excellent!!!何かスゴイものを読んでしまった
文が拙いですがすみません。
読み終えたばかりなので、だいぶ放心しています。エピグラフから順番に読みました。
丁重にフルコースで饗されて、メニューの内訳が全て肉みたいな感じです。箸休めも肉です。旨味が強いのです。でも肉から逃げられません。
序盤は、蜷川虎三知ってる系のJCか……パンチつよいなって思いながら読みすすめました。現代パートが特に、空気感がリアルでヒリヒリして。自分ごととして混同して引っ張られてしまいそうになりながら、なんとか読了しました。
オスカーかっこよかったです。輪廻転生が主題だと承知しつつ、軽率にキャラ萌えをしてしまいました。
最初は歴史上の人物っぽかったのに、読み進…続きを読む