知っていますか?
カモメは「モケー」と鳴くのです。
カモメは越冬のために移動する渡り鳥。
しかしこのカモメは一味違う。
何を思ったか、人間からカモメへと、
種族間を渡ってしまった。
元人間でも今はカモメ。
たまには「モケー」と鳴いている。
そんなカモメが少女と出会い、
苦難を乗り越え距離を縮める。
種族のフィルターでろ過した心。
残った想いは純粋そのもの。
いくら想いを募らせても、
どこまでいってもカモメはカモメ。
人間の姿に返り咲くため、
一人と一羽は寄り添い歩く。
ファンタジー世界で紡がれる、カモメと人の少し変わったヒューマンドラマです。
主人公はカモメ。このカモメ、なかなかにとぼけたやつなんです。
カモメ視点で描かれる物語はコメディチックに進みます。
とぼけたカモメと対照的な真面目でいい子のシェリー。
二人の絆、シェリーの成長、そして人間への逆転生。
様々な要素の交錯が、見事な構成でまとまっています。
予想できない展開も多々仕込まれており、テンポも良く非常に読みやすいです。
一味変わった作品が読みたい方。
本作を読んで「モケー」と鳴いてみてはいかがでしょうか。