概要
視力に違和感を感じていた村尾良雄は高校受験の推薦状をもらうため眼科を受診する。彼に付けられた病名は網膜色素変性症だった。治療の効果は得られなかったが同じ病名で失明した年上の女性、吉田深雪に出会い、彼女の天真爛漫さ、不屈さを目の当たりにする。なにも出来なくなる未来に光の輪が差し込む時、吉田深雪は事故死してしまう。6年の時を経て、彼女が作詞、作曲した楽曲『光の輪』のデモテープを聴いた村尾良雄は盲人だけのバンドを再結成し、コンサートを開催した。その時の音源がレコード化されていたが、待っていたのは更なる悲劇だった。
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