お師匠さまは指を鳴らせない 〜爆散の魔女と白い竜〜

卵から孵る前に呪いによって色と声を失った主人公の竜人。
彼を拾ったのは少女のような一人の魔女でした……。
もうこの始まりからワクワクします。

ノリや勢いで進む今どきの異世界ファンタジーではなく、童話や古典幻想物語のように、現代とは異なるひとつの世界がきちんとあって、そこに多くの種族が生き、未知の力が溢れています。
作者様が作り上げた緻密な幻想世界。
読み進める程に深く物語に入り込み、多くの色彩と温度を感じました。

これぞ、ファンタジー！

登場人物達はといえば、皆一様にクセがあって魅力的。
敵役でさえも、その立ち位置が素晴らしくて拍手を送りたい！

主人公が失ったものは取り戻せるのか、一…続きを読む

童話の様な世界観に魅了されました。キャラも個性的で楽しめました。

相手によって毒づくかわいい一人称。安心して読めます

各国を冒険するお話が苦手な私ですが、それぞれの地域にははっきりとした特徴がありつつ、世界観の描写がすっきりしているのでｽｯと入れました(*´∀｀)

読み手を飽きさせない展開、これでもかと個性の強いキャラクター達、とにかく先を知りたい気持ちが止まりませんでした（まさかの1日で読破）

続編は続編で続編だけ読んでもお話は通じるそうですが、ここから履修しておくと続編を読んだ時の冒頭からのワクワクがすごいです(*´艸｀*)

ちゃんとハッピーエンドでよかった！
設定がきちんとしているので、細部への凝った作りが消え隠れしていて職人技。
絵で見たくなる！