@hotate-shiho

家族から絶縁され、都会でひとり生きている東条あやめ。 食っていくための仕事が見つからず、絶望感のなかで東京駅を彷徨っていると、鈴の音に導かれるように異世界「カクリヨ」にやってきて…

藤牙《ふじきば》祥子《しょうこ》は普通の都立高校に通う冴えない女子。読書好きが高じて文芸部に入ったはいいものの、引っ込み思案で友達の小説に感想を言うこともできずにいる。 そんな祥…

【☆約8000字、全5話で完結します！】 「――来い。おまえを生け贄に捧げることが決まった」 「え――。い、いけ……にえ……？」 魔力持ちが悪とされる小さな村に生まれた少女・リ…

その街は不思議な街だった。 クリスマスの夜に必ず、どこからともなく鈴の音が鳴り響くのだ。 そしてそれらは必ず、小さな奇跡をもたらした。 これは、そんなクリスマスの奇跡に巻き込ま…

「私」は還暦の主婦。二人の子供を育て上げ、夫との関係も良好、健康にも問題はなく定期的にプール通いと、何の不満もない順風満帆な人生を送っていた。せっかくだから、世のため人のために何…

何者かに監視・管理される労働者、カイ。 彼は毎日同じ現場で、同じ白と黒の出で立ちの、同じ顔ぶれの同僚とともに、水中を散策する業務をおこなっていた。 そんなカイの後輩ができた。ユ…

　まだ剣と魔法が主流だった旧時代の戦争で、その男は伝説と呼ばれていた。 　戦争が終わった後、男は老いを理由に隠居して、田舎で過ごしていた。 　あれから二十年が過ぎた今、人類は新…

東京近郊、『M』市。 山際の地方都市で、久遠と鷲尾、三十代の男ふたりが再会する。 高校時代に恋人同士だった二人は、今は市職員と解体業者。 十年前から跋扈する『怪異』を解体するため…

１８４８年、オーストリア帝国からの独立を目指すイタリア半島ピサの郊外に人狼が現れた。 折しも同地へ盲目の剣客、市が訪れる。 人狼事件とは無縁だったその男は、しかし、ある少女の秘密…

真夏の自主練中にぶっ倒れ、熱中症であえなく死亡した男子高校生、金藤唯織（こんどういおり）。ハッと気がつくと彼は洋風異世界の王子、カナン・クラウルに転生していた。唯織の記憶を思い出…

巴市の日々（商業書籍版タイトル「陰陽師と天狗眼」）シリーズの番外掌・短編などを収録予定。 １stシーズンはコチラ⇒https://kakuyomu.jp/works/117735…

時は2017年。「あんた実は人間じゃないのよ」そんな母親の一言で、浪人生・柳楽凌は自分が女を攫う猿の化け物だったと知らされる。人間として平穏に生きたいと願うも、同じマンションに住…

道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時…

長野県にある「清流神社」、通称「呪物神社」には、全国から呪物が集まってくる。 四兄妹で営む小さな神社には、今日も今日とて呪物が持ち込まれる。 本日の一品は護符と麻縄で厳重に封印さ…

17歳の夏。アメリカから帰国した八柳栞菜を待ち受けていたのは、日本で過ごしていた頃の友人、蒲生茉莉の訃報だった。 葬儀後、栞菜は茉莉が在籍していた青城高校２年３組に編入するが、ク…

世界を憎みたい時、僕は全財産をポケットに入れて外に出る。 京都で青春を送り損ねた。 閉じた田舎から出てきて、あの美しいフィクションのような青春を夢見て 京都の大学に進学した青年…

幻の花を一目見るため、愛する夫と共に植物園へ向かったメラニア。だが入場を待つ間、かつて婚約者を寝取った女性に刺されてしまう。死を受け入れたメラニアだったが、再び目を覚ますと学生時…

山の民の現在の長は女王ナホである。しかしナホは実は女装した少年で、家臣の一族の女戦士ノジカと婚約していた。 ある日のこと、山に海の民の戦士が押し寄せてくる。海の民の戦士たちは圧倒…

偉大なる〈翡翠竜〉の加護により、豊かな実りが約束されたネフリート王国。 国の危機を王女とともに救った少年・ユレンは、平和な日常に戻っていた。 ある日、町の女性・ジリアから貴重な花…

時は大正。誰も知らない未来に『夜闇の妖姫』と呼ばれた少女がいた。帝都の妖を従える力を持ったその少女は、突然現れた白装束の青年によって討伐される。 町外れの屋敷で一人で暮らす谷木比…

死んだ弟の代わりに男装して、王侯貴族の子女が集う名門・セルン神学校に通うことになった庶民の少女・リャンヌ。 ケンカ最強、口も悪い彼女が出会うのは、クセ者揃いの王侯貴族たち── 完…

「イラン」という国の名前を聞いた時、あなたは何を思い浮かべますか？ かなり多くの日本人が、中東にあるいつも揉めている危ない国だという印象をもっているのではないでしょうか。 もった…

邪術を極めた琳王宮史上最悪の悪女『紅の邪仙女』蘇麗麗《そ・れいれい》は、かつての同輩にして琳国第七皇子『救国の仙君』李翠熙《り・すいき》に誅伐される。 しかし麗麗の目的は、己が…

毎年恒例、X企画・文披31題2025年に参加するものです。 主催：朧様（綺想編纂館） https://x.com/Fictionarys/status/1931694544095…

【バンド】×学園 揺れ動く心、私が恋をしたのは―――― 片山海音（みお）高1の春。中学からの腐れ縁・周（しゅう）からの頼みで期間限定でバンドのメンバーに加わることに。 隣の席の加…

【いつものあらすじ】 この世界では、命の力が音を奏でる。そして、音を聞き、力を操る人々がいる。 陽光の国・マセナの町に暮らす少女ナズは、ふしぎな力を持っていた。天を漂う命の音…

いつも通りの日常だと思っていた。 いつも通りの光景だと思っていた。 その少女によって、その大鎌によって、突如殺されてしまうまでは。 どこにでもいる平凡な高校生・疾太(はやた)…

主人公は元王子だったが、この国に母国を滅ぼされてこの国の王宮に連れてこられた。そして、この国の姫君の召し使いとなった。彼は姫君の奴隷として、毎日彼女に靴下を履かせる。 2025…

祖父が営む弁当屋で働くひばりは、常連のサラリーマンと恋に落ち、数年の交際の後に結婚した。 ダーリンの名前は三輪伊吹。仕事は団体職員。 忙しくてなかなか帰ってこないのが玉に瑕だ…

　いにしえより、日本全土には「神遺」(かむい)と呼ばれる八百万の神々が齎す気まぐれな災害現象が降り注いでいた。「神遺」を鎮魂するため、人界には「山を司る異能」を山神より授かった十…

洋食屋の娘だったユーナは、両親を事故で亡くしたばかりのある日、突然異世界に落ちてしまった。森の近くの小さな町で食堂を営む優しい老夫婦に拾われてから一年……この世界でもご飯を作るこ…

峰崎音羽（みねさき　おとは）は白い空間で意識を取り戻した。 目の前には白い人、それはきっと神様で自分は死んだのだろうと思いたった。 こういった場合のことをラノベ好きの音羽は理解…

これは、カラスと僕の甘い地獄のような純愛のお話。 人間でいることに疲れた僕は、ある日なにげなく、ゴミを漁るカラスに挨拶をした。 そこから始まった交流は、やがて互いの愛情の交換に…

資源が豊富なツァールロス国。英雄ライデンシャフト伯爵の令嬢、カトリーナは長年窮屈な暮らしを強いられていた。彼女は幼い頃から抑えられない欲求がある。 「お父様の魔剣、手直ししたい…

世は徳川将軍十七代目家清の時代。第十四代家茂とその御台所和宮の子が将軍職を円滑に継承した江戸幕府がなんとか体制を立て直した日本は、幕府主導のもと”文明開化”の時代を迎え、現在近代…

世界樹の上界にあるエルフの国に住む、主人公のイズナ。 ある日ハーフエルフたちに、下界で「世界樹の管理者」になれと迫られ落とされてしまった。 だがそこには、前任の管理者と会ったりギ…

これは、作家である私、夢見里龍が収集した「奇妙な構造をした家の体験談」を、小説の形に書きおこしたものです。 発端は小説投稿サイト上のエッセイでした。 「生活をするのに不便はない…

紗夜はいじめが原因で不登校になった高校一年生の女の子。 学校にも行かず、彼女は配信者活動で稼ぎを得ている。 ある日、いつものように近所のコンビニに行くと、自分のリスナーとばったり…

登山中に地面の裂け目に飲み込まれた女子高生「ミサキ」 そこは剣と魔法とモンスターの異世界だった そこで出会ったエルフの少女「リーナ」と共に ミサキは元の世界に戻る為、そして、好奇…

二十七歳男性、米持眞魚は都会でグラフィックデザイナーとして働いていたが自己犠牲と几帳面な性格が災いし、過剰なストレスで倒れ、休職する。 地元の佐賀・唐津市に戻ると、幼馴染の綿貫大…

会社をクビになってしまったＯＬのマナは、なぜか普段はいかないようなディープな酒場に入った。 そこで知り合った美女と酒を酌み交わすうちに正体を失う。 気がつくと公園のベンチに寝かさ…

魔法と魔導書が大好きな少女エリシアは、望まぬ賢者に選ばれてしまった。 魔法の研究をして、魔導書さえ読んでいられればよかったのに、気づけば国の重要人物に。 国への貢献？　ごめんで…

人の心に宿り、不都合を与える存在――〝なにものか〟と人間の霊魂が混ざり合い、モノノケが生み出される。 この町で不可思議な現象に悩まされる人々は、地元の祈祷師・神野一茶の元へ依頼す…

黒峰ありさは、親のネグレクトにより死を迎えようとしていた。 そしてその生命が潰える間際、ありさは異世界に召喚された。 とある小国が魔王軍に攻められる中、禁忌の魔術を使い召喚を強…

高校一年生の大輔は、美術の授業の課題で居残っていた女子生徒・南羽衣子の油絵に、赤い油絵の具を飛ばしてしまう。平謝りする大輔を許す代わりに、羽衣子から「カップ麺を食べるのに付き合っ…