国境を守る軍人のドーズ。
彼が廃坑で見つけた少女、ザキナ。
駐屯地に若い女性を置いておけないからと、村まで送り届ける子連れ旅。
それぞれに苦しい過去を隠しつつも、二人の距離は近づきます。
といっても恋愛っぽさは無く、この辺りは本当に父と娘のよう。
絵が好きらしいザキナに、紙と銀筆をあげたり。
その絵をじっと見ていたり。
しかし、彼女には大きな秘密があり……
世界を巻き込む壮大な物語は、たった一人の気持ちと「気付き」とで大きな波乱を迎えます。
この壮大さと身近にも感じる矮小さの対比が素晴らしい!
絵のシーンの美しさも必見です。
短いけれど見どころ満載。
オッサンと少女の旅、どのような終着を迎えるのか。
是非ともに、その旅路を歩みましょう!
【レビューコンテスト応募】
国境警備隊員のドーズが残党狩りの途中で発見したのは、
「画力」と呼ばれる描いたものを具現化させる力をもつ少女、ザキナ。
銀筆一本で恐ろしいまでの影響を周囲に与える能力を持ちながら、
心も体もまだどこかあどけない少女であるザキナに、
まだ詳しくは描かれないながらあちこちに窺える切実な事情をみて、胸が締め付けられるような思いになります。
栗色の髪に緑の印象的な瞳を持つザキナに、自身の後悔を重ねるドーズは、
そんな彼女の危うさを恐れながらも守ろうとしますが、
自身の立場がそれを阻み、思うように動くことはできません。
一筋縄ではいかないこの2人の行く末と、彼らの抱く過去や願い、
それらが明かされてゆくまでを、息をつめながらも見守りたいと思います。