デリカテッセン３８

ある夜、バーを訪れた一人の女の子と、マスターのもてなし。 タイトルから思い抱く、軽いカクテルの様なさわやかな物語？ いいえ！　この作品は、コテコテなギャグです。 笑いが止まりませ…続きを読む

　聖女マグノリアは男爵家令嬢、だったのだけれど！ 　宵越しのあぶく銭で聖女の座を射止め（買って）、家を追い出され、借金も抱えて首も回らず。 　でも、みんなの羨望の的。 　だって、聖…続きを読む

　人物紹介エッセイです。 　本間郡兵衛なる人物、知ってました？　私は知りませんでした。 　幕末史のただ中に生き、葛飾北斎の門人となり、勝海舟やら西郷隆盛やらとの知遇を得て、なんと…続きを読む

　たっぷりな象徴の詰め込まれた短編小説です。 　例えるならば、チョコレートアソート。トリュフチョコありビターチョコあり。 　ヒロインは、 ・喪服のウィドウ（未亡人）、 ・それでい…続きを読む

　本作、着目に値するのは、もちろん、主人公の狩野永徳（源四郎）と、仲間の3人の絵師ら。 　この若者らの描出の秀逸なのは、この作者にして当然のこと。 　素晴らしいのは、脇を固める関白…続きを読む

　作者の、佐賀・薙刀少女物語、パート２です。 　今回は、ダブルヒロイン。 　新キャラクター、大坂からやって来た実力十分選手の月子と、そうして、前作のサブキャラクター明日香が中学生か…続きを読む

　「ひなまつり」 　今年のKACの1番目のお題です。 　奇抜な、スリリングな、ケレン味を狙った作品が多くなるのは、期待されるところでしょう。 　でも、お題は、ひな祭り。 　元来は…続きを読む

　この方は、時々こういうお茶目な文をものにされる。 　遠部右喬様といえば、ホラーの旗手である。 　怖がりな私は、毎回、新作トップページにドキドキしながら行って、作品概要を読んで「…続きを読む

　『累ヶ淵』という物語の中身は知らなくとも、不思議なもので、どこかでその名だけは聞いた事がある。 　今の茨城県の鬼怒川の流路に実際にある淵だそうで、そこを舞台にした物語である。 …続きを読む

　主人公・忠明は、和泉国より官職を求めて京の都に出て来た若者。 　運に恵まれ、体格にも恵まれ、検非違使の吏人となるが、検非違使の仕事は、華やかな王朝文化花開く平安の京の裏側で穢れ仕…続きを読む

　小学６年生の主人公・祐希は、友達に誘われて薙刀を始めます。 　動機は「中学では部活に入らなければならないから」だったのだけれども、すぐに夢中になって行きます。 　中学進学、突然の…続きを読む

ある日、いつもの様に仕事に疲れ、いつもの様に家に帰って、いつもの様に眠りについた主人公。その翌日……、のはずだったのに！？ あれれ、なんか変だぞ、の繰り返し。 何かが変わって、何…続きを読む

　安居敦（やすいあつし）、高校２年生。この男、一言でいうなら「不遜（ふそん）」である！！ 　弁舌さわやかに、――　言い直そう！　馴れ馴れしくクラスの女子に近づき、厚かましくも論理…続きを読む

　作者得意の状況小説。 　「こうするはずだったのを間違えてああしたらば、こうなってしまって、どうしましょう？」的な。 　え！　崖っぷちのはずが、とんでもない上玉をゲットしちゃった…続きを読む

　30代半ばになった主人公が思い出すのは、15年前の出来事。浪人生であった夏、予備校の講習で出会った一人の少女との出来事。 　彼女は、自分がAIに生成された人工生命体で、夏期講習の…続きを読む

　多様化の時代である。 　価値観も多様化、家族の形態も多様化、恋愛も。 　だから、何が来たって驚いてはいけないのだが‥‥。 　主人公は、昔愛した女に会う。 　久々に会った元カノが…続きを読む

コメディなのかハートウォーミングストーリーなのか、どちらも行けてしまうというスゴい作品！ ヒロインは、女子高生？（中学生？）　ある日起こった "ありえへん" 事態とその結末が、あ…続きを読む

　異世界から現れた怪物「蒼貂熊（アオクズリ）」。 　クマより巨大で、生きるものを何でも食べてしまう。人間も。 　それに対して、世間は、「鳥獣保護」、「ハンター不足」、「狩猟の適正化…続きを読む

　作者の代表作にしてカクヨムの大人気歴史物語『ギリシャ物語』シリーズが、ついに完結です！ 　恋、父子の相克、兄妹の愛情、臣下の忠義、タンポポ、国家の戦略、王家の盛衰‥‥、見どころが…続きを読む

　ヒロイン・雫は、名門私立高校・白修館に通う高校３年生。高身長、サラリと黒髪ストレートロング、成績はトップクラスの完璧女子。 　だのに、彼女は、えらく自己評価は低いみたい。コンプレ…続きを読む

　小説なのだから、「すべては作者の掌の上」なのは当たり前なのだけれどw 　本作は、女子校に通う少女たちが、「天文部」を隠れ蓑に「ｅスポーツ部」を立ち上げようと奮闘する物語。 　彼…続きを読む

　昭和のあこがれ、豪華フェリー。 　その白い船体に描かれしシンボルマーク！ 　そこで起こる恐怖の体験！！ 　あなたは、その鏡の前の洗面台を使ってはならないwww 　カクヨムコン…続きを読む

　エッセイだそうです。 　ということは、ノンフィクション？　実話？　さあ、どうなのでしょう？😁 　とにかく、面白味がいっぱい。 　そうか！　今どきの小学生の世界はこんなか！？　いや…続きを読む

　身代わり結婚させられた商人の娘は、なんと、国境の辺境伯の元へ嫁ぐよ。 　ところが、このヒロイン、「懐かしい都に帰りたいわ」と嘆き暮らす様な玉じゃない！ 　結婚相手の意識を変え、領…続きを読む

　平安中期は貴族の時代。 　雅やかな国風文化が花開き、藤原氏が栄華を極めた時代。 「望月の欠けたることもなしと思へば」の時代。 　今年の大河ドラマ『光る君へ』の時代。 　そんな時代…続きを読む

　主人公・小桜将司は15歳。 　伝統校・県立政木高校に進学して、高校生活が始まるのです。 　入学式と、上級生の歓迎式典、女子高との合コン、中学時代の気になるクラスメートとの再会、一…続きを読む

なんというのかな。僕は、この作品にコメントできるポジションにないのだけれども。 なんというか、もちろん、この作品が現代の全ての女性を代表している訳でもないのだろうけど。 ただ、な…続きを読む

　『アイチョロ』のにわ冬莉が、「世界を変える運命の恋」コンに放つ迫撃砲は、王子様とお姫様の運命の恋。 　次男で暢気な境遇だったのにいきなり世継ぎにされてしまった王子の元に、隣国から…続きを読む

今話題のトピック「ＡＩ」について、作者が考え、イメージを膨らませ、ストーリーを紡いだショートショート。 ＡＩは、私は「便利なツール」と考えています。 私の学生時代、パソコンやワー…続きを読む

ロマンとリアルが、ぎりぎりバランスを取った素敵な小品。 火星で勤務する恋人の元へ、地球で暮らす主人公の女性が会いに行く、その心情をつづった短い物語です。 無礼な言い方を許して頂く…続きを読む

緊迫の火災現場から始まる物語。 燃え盛る館と、炎の中を、人を追って駆け回る兵士たち。彼らは、かつてのデロス同盟の盟主、ペロポネソス戦争でスパルタに敗れたアテナイの兵。 そして、物語…続きを読む

「異世界転生」は、この界隈ではよくある事よね？ 新星アイドルグループ『マーメイドテイル』のセンター、水城乃亜は、ある日気がつけば、そこは、よくある中世ヨーロッパ風異世界、伯爵令嬢リ…続きを読む

旅行マニアに船好き鉄道好きある様に、食通に名店好き隠れ屋好きある様に、京都好きにも、京都の楽しみ方の流儀がある。 著者の朝吹さんの流儀は、寺社の庭探訪。 京都に住んでいた時期もある…続きを読む

主人公・宏樹は、高校時代、ある出来事を境に小説を書かなくなった。 ネットで知り合った同世代の仲間たちとのある約束も反古のまま、大学に入ったものの目標も見出せずに過ごしていた４年後、…続きを読む

織田信長様とプリンが好きな、最強不思議ちゃん女子、未来ちゃん爆誕！ 恋に、結婚に、子育てに、未来ちゃんが行くところ、旋風と笑いが巻き起こる！ 危険発動スイッチは、どこにあるのか判ら…続きを読む

凡庸な日々を送る主人公の前に現れた女子高生。彼女は男の「未来から来た娘」だと名乗る。 果たして、その真実は？　少女の目的は？　主人公の将来は？ 東京の西郊・八王子を舞台に繰り広げら…続きを読む

鮮烈で衝撃的、もっと言うならば猟奇的な場面で始まる物語。 これは、ホラー？ でも、最後まで読み終わると、これはむしろ、鮮やかな絵物語。 咲き乱れ、散り乱れた椿の樹の、一瞬の情景に…続きを読む

学校が、異世界転移？ 楳図かずおの「漂流教室」を思わせるプロットの物語は、でも、圧倒的なディテール描写で語られる日常生活から。 そのボリュームを土台に、突如、非日常に突入するから…続きを読む

主人公は、騎士学校を副主席で卒業した女騎士！ 気性はまっすぐ、忠誠心はまっすぐ、矜持もまっすぐ！！ ところが、赴任地で出会う、一癖ありそうな人物たち。 主人として仕えた公子、その伯…続きを読む

作者の長崎愛がぎっしりとつまった小品。
酒、肴が次々に名乗りをあげて、長崎の魅力を語る。
最後は、佐世保YOSAKOIの熱気があふれ、旅情を誘う！
西海、長崎、行きたいですねえ！

これは、はるか未来とも思われない、恐らく、ちょい先未来。 「今どき」な政治屋連中が国政を牛耳れば、あり得るな！（笑） なんと、歴史改変が合法化！ 人道的改変は、申請すれば大概ＯＫ…続きを読む

時は平安、舞台は京の都。 藤原道長に仕える武人が、誰もが知る女流歌人・和泉式部に出会う！ 読者は、まず、解説文で度肝を抜かれます。 摂関政治の代名詞というべき藤原道長が、実は、関…続きを読む

面白い、面白い、とっても面白い！！ 歴史がたった一つだなんて事はないと、常々思う私ですけど、祖国の歴史は、理解し咀嚼した先に、自由な語り口があって良いと思います。 歴史が「年号の暗…続きを読む

　解説文に煽られて、甘々異世界ラブコメを見込んで読み出すと、プロローグでいきなり、暗闇に突き落とされる事に。 　落ちたそこは、前世なのか現世なのか、それとも来世か？　読者を惑わして…続きを読む