「貧乏男爵家の長女」と自称する主人公が、
"舞踏会でお金持ちの男性とのランデブーが、一生のミッション"。
――と、語るところから始まる本作。
崖っぷちにいる、アストリア男爵家のため、
実家が太い令息探しが始まる。
この時点で、もう面白かったです。
"イモっぽい"と揶揄されながらも、素直な感想を口にするオリザ。
それを面白がる、"エロでゲラ"のエリオット公爵様。
「どうなっていくのかな?」と期待しながら、読み進めました。
軽快なコメディ作品ですが、
場所を間違えたおかげで始まった出会いと、
高貴な身分でありながら、些細なことに笑いや人の魅力を見いだせる、
エリオット公爵様が素敵だなと思いました。
「運命なのかミッション」なのか。
最後のオリザのどこかクールな心情が、
序盤からの温度と一貫していて、読後感がとても良かったです。