概要
記憶なんて永遠になんて残らないけれど──歌があれば君と繋がれる
海の見える高校の屋上。綾瀬莉緒は、そこで一年生のときから片思いをしていた佐久間亮と出会う。
彼は放課後の屋上で、アコースティックギターをいつも一人で弾いていた。莉緒の歌声に亮は感激し、「俺の代わりに歌ってくれ」と申し出る。
こうして二人は、放課後の屋上で秘密の時間を共有することになった。
夏休みに入り、亮と花火大会に行くことになった莉緒。そこで告白したかったのに、勇気が足りず気持ちを伝えられなかった。代わりに、亮から「一緒に文化祭に出てほしい」と誘われる。
オリジナル曲を作るから、莉緒にも歌詞を書いてほしい──そう頼まれたその日、亮は交通事故に遭う。
命は助かったが、彼の記憶から莉緒との日々だけが抜け落ちていた。
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