まず何より、本当に面白かったです。この素晴らしい名作に出会えた喜びに、感謝いたします。
人に簡単に死を与えられる『死神』という存在が見える主人公・修司くん。しかしそんな死神である陸斗くんと、奇妙かつ不思議な友情を紡いでゆく様子。
『死』という要素を巡るどこか歪で、けれどなぜだか目が惹かれてやまない、修司くんと陸斗くんの〝関係性〟が、この作品において白眉とも言い切れる秀逸なポイントでした。
本当に読ませて頂いている間中ずっと「どうなってしまうんだ……!」とドキドキし通しでしたから……!
人の死に関わる緻密な表現力からは、ホラー的な恐怖感を。
『妨害者』捜しと原因特定の思索には、絶好のミステリー情緒が織りなすドキドキ感を。
想像力をかき立てる描写の数々に夢中になり、怒涛の展開に圧倒されて……。
集束していく謎の解明には凄まじいほどの爽快感と、それでいて予断を許さぬ展開を放り込んでくる作者様の容赦なさ! そこがまた気持ちいい……!
そして最後には……少なくとも私は、涙しました。これほど圧倒的なミステリーを繰り出しつつ、泣かせてまでくるとは、これを名作と呼ばずして何と呼べば良いのか。
『デスサイズ変奏曲』――この一作品に、本当に多くの感情を心から喚起され、無上の満足感を覚えました。
是非ともご一読をおすすめ致します! この世界感に、『死神の親友』との関係性に惹き込まれれば……もはや虜、待ったなし。
……ちなみにミステリーとして〝読み手の先入観〟までトリックとして利用されている感があります。今からお読みになる方は、そこにも注目すると、より楽しめるかも……?
黒澤主計様はミステリーに絶大な才能のある作者様ですが、「ついには読者の視点にまでトリックを絡めてくるなんて……」と震えています、今。
注目度が爆増中の作者様、是非とも皆様も後押し応援してくださいませ……!
人の死が黒い靄として知覚出来る少年が、その靄に導かれるようにして子どもの姿をした死神に出逢うことで、長い長い変奏曲が開演されます。
黒い靄に怯えていた少年は、死神の「陸斗」と友達になり、死を管理するがわの世界に足を踏み入れます。
死のルールを作り、理不尽でランダムな死を平等にもたらす。
それが、死神の仕事であり存在意義。
あどけない陸斗の姿も相まって、死神を応援したくなる不思議……
しかし、そこは変奏曲ホラー。
死神の作った死のルールに感付き、それを回避しようとするもの、利用しようとするもの、肝試し的に楽しもうとするものなど……
理不尽な死を前にした人間側の反応が描かれていきます。
黒い靄と死神が見える少年「修くん」も、子どものままでいられるわけもなく、黒い靄に怯えなくて済むからと、陸斗のことを全肯定し続けられるわけもなく……
見える人
見えない人々
そして死神
三者の視点と思惑が交錯しながら、楽曲は複雑怪奇な旋律を奏でていきます。
変奏曲の名に相応しい異端的ホラーミステリー!
オススメです!
子供の頃、友達との間で奇妙なルールが生まれたことはないだろうか?
例えば路肩のブロックから落ちたらアウト。
横断歩道の白い部分は踏んだらアウト。
アウトって何って聞くと、悪ガキの上級生曰く、「それは◯ぬってことだよ」。
そんなことはあるはずないと思いつつ、上級生の威厳もあり、こわくて白い部分は踏めなかった。
この物語には、奇妙なルールを作り、ルールに基づき死をもたらす「死神」が出てくる。
主人公は死神が見える特異体質で、なんと「死神」と友達になってしまう。
ルールを作る側と友達になってしまうのだ!
主人公すごいと思った方、いらっしゃいますか?
私はすごいと思いました。
もちろん、良いことばかりじゃありません。
どちらかというと切ないことばかりです。
そして、この「死神」がけっこう良いやつなんです。
それがまた切ない。
「死神のルール」にまつわるミステリーと恐怖、ぜひ味わってください。
そして、最後に回収される感情まで辿ってみてください。
死の兆候が見える青年、修司。
誰も感づけないような能力は、呪いとさえ呼べますね。
おかげで彼には、特別な友人がいます。
その名は陸斗。死神です。
死神の世界も複雑で、担当や仕事があるようでして。
公正かつ不条理という「死」の性質を体現すべく、使命を果たしているのだとか。
人類にとっては恐ろしい存在ながら、不可欠なのでしょう。
もちろん人が死にすぎてはいけません。
ほどよいペースで、無作為かつ明確に誰が死ぬか。
死神は各自、ルールを作って運用しています。
――――そのルール、逆手に取ったらどうなるか?
ええ。
死神を使って、殺しができてしまいます。
陸斗の担当の過疎村では、まさにその状況が起こりそう。
修司は陸斗に頼まれ、惨劇が起こらないよう村人たちを探ります。
すると……不思議な事件が次々と。
本格ミステリーの銘にふさわしい謎に挑むのが一つ目の楽しみ方です。
さて、あなたは読み解けるでしょうか?
しかし、です。
本作はそんなものではありません。
まさか感動させられることになるとは。
探偵役、死神、さらには村人に思いを馳せられるミステリーがかつてあったでしょうか。
いろいろな楽しみ方のできる本作。
あなたなら、どう読みますか?
めちゃくちゃ感動しました。小さい頃からフィクションで涙腺が緩むという経験はめったにないのですが、本作の結末にはうるっと来てしまいました。
本作の主人公は普通の少年・修司。
いや、普通というのは正確ではないですね。彼には昔から「人が死ぬ直前、その人の顔に黒いモヤがかかって見える」という特殊能力が備わっています。それに伴い、彼は通常は見えないはずの死神までも視認できてしまいます。
彼は幼い頃、少年の死神・陸斗に出会いました。この出会いが修司の運命を変えていきます――。
死神には掟のようなものが存在します。それは、事前に一時設定した『ルール』に則り、その『ルール』を満たした者が死ぬ運命を辿る、というものです。
この物語設定が、本作をミステリたらしめる非常に重要な部分を成しています。
修司と陸斗の出会いから時が経ち、陸斗はとある小さな村を担当することとなります。その村の住民の死を司る重要な役目。
そんななか、陸斗は村に修司を呼び寄せます。
第一の事件での『ルール』は「村人各々にロウソクを一本ずつ割り当て、そのロウソクが使えなくなったタイミングで死をもたらす」というものでした。
しかし密室内でロウソクが折れる不可解な事件が発生。その後も謎は増えていき、犯人は誰で目的は何なのか、混迷を極めていきます。
第二の事件での『ルール』は「村内にある壁画の木の葉を村人各々に割り当て、葉っぱが消えたら死をもたらす」というもの。
しかし今度も「誰にも近づけないはずなのに葉っぱの絵が削り取られている」という事態に。不可能状況が新たに加わります。
第三の事件での『ルール』は「村の近くの森の蝶々を種類別で村人各々に割り当て、森の中からその種が絶滅するかあるいは人の手で殺されたら死をもたらす」というものに。陸斗は今回の条件は「蝶を人の手で殺した場合」にのみ発動すると明言します。
しかし、明らかに蝶が衰弱死したとしか思えない状況で『ルール』が発動されます。どこが「蝶殺し」と捉えられたのか。またまた不可解な現象が生じることとなります。
どの事件も謎が魅力的で、読み手を飽きさせません。やはりミステリにおける推進力は「謎」が大部分を占めますから、本作はその点「読ませる力」が非常に強力です。
それでいて「解決」も目を見張るものがあります。地に足のついた論理でスルスルと事件が紐解かれていく過程は、もう手練れの職人技のようでした。
不可能状況が三つも発生していますが、どれもトリックに無理がありません。さらに伏線や手掛かりも丁寧に配置されており、極めてフェアな作りとなっています。
ちなみに僕は一つも解けませんでした。言われてみれば「うわーそういうことか!」となりますが、自力で解くのはかなりムズいです。
さらにさらに、本作はミステリとしてだけでなく小説としても凝った作りになっています。解決編が披露されたあと、終盤の怒濤の展開には思わず鳥肌が立ってしまいました。
人間にとっての「死」とは何なのか。死神にとっての「死」とは何なのか。修司と陸斗の関係性および心境の変化に要注目!
「謎」で読み手のワクワクを途切れさせず、「解決」で読み手を手玉に取り、「結末」で読み手を感動の渦に巻き込み、「読後」も読み手に深い余韻を残す。
総じて末恐ろしいほどに完成度の高い作品でした。
読むなら今だ!!!!!
本作で最も特筆すべき点は、主人公・修司の立ち位置でしょう。
「限界集落の村人たちの死を管理する死神」と「死神のルールを利用して村人を殺す犯人」との間に、修司はいます。
死期の迫る人間の顔に黒いモヤがかかって見える修司は、死神・陸斗の『親友』。
死神は『死のルール』を定め、そのルールを侵した人間に死を与える存在です。
陸斗に協力を求められた修司は、死神の仕事を邪魔する何者かを見つけ出そうとしますが……
誰かに勘付かれるたびに変わる『死のルール』。修司だけが、それを陸斗から伝えられています。
不審死が続いたことで、隣人の不審な動きに村人たちが神経質になっても、修司は真実を話せません。
そのことこそが、唯一無二の緊迫感ともどかしさを生み出しているのです。
誰が『死のルール』を妨害しているのか。
誰が『死のルール』を利用しているのか。
どんどん数を減らしていく村人。
次々変わるルールと、それを探ろうとする者たち。
修司/陸斗から見えるものと、村人たちから見えるもの、その両者を勘案する必要があるため、推理の難易度が跳ね上がっています。
物理的条件と人間心理、さまざまに局面が変調していく物語は、まさしく『変奏曲』のようです。
集落が全滅するより先に、修司は『犯人』を突き止められるでしょうか。
そして、修司と陸斗の関係性はどう変化していくのでしょうか。
最後の最後までお見逃しなく!
修司の友人である陸斗は、普通の人には見えない『死神』。決まったルールに基づいて、人の命を奪っている。
ある日、一つの集落を担当することになった陸斗は、修司をその地に呼んだ。
そして、修司にお願いをする。
どうやらこの地には、陸斗の行動を邪魔しようとする『妨害者』がいるようで、それを調べてほしいというのだ。
そんな中、陸斗はルールの通りに集落の人間を殺すこととなった。だがそれは明らかに、誰かの手によって引き起こされたものであった……。
何者であろうとも、死から逃れることはできない。
どんなに優れていても、どんなに愛されていても、どんなに幼くても、『その時』が来たならば、死は訪れる。
でも、人間が干渉してはならないはずの『死神のルール』を誰かが利用したならば、決して偶然ではない、意図された死が訪れることとなる。
果たして、この集落で何が起こっているのか。
次々と奪われる命は、偶然の結果か。恐ろしい殺人鬼の餌食か。
恐ろしくも切ない、人間と死神が紡ぎだすメロディー。
聞こえてくるのは、悲鳴か、嘆く声か……。気になった方、ぜひご一読を!
死神による超常的「死」と人の悪意が絡み合った新感覚ミステリーでした。
死神と親友である船橋修司の目で語られることにより、死神に寄った世界と現実の世界、読み進めるうちに二つの世界が互いに侵食し合っていく不気味な感覚に陥ります。
あどけない少年の見た目の「死神」は、主人公には友好的であり、それが一つの安心感でありつつ、無理難題を押し付けてくる相手でもあり――やがて「死」の重さが、主人公とともに読者側の頭にずしんと落ちてきます。
『ドリアン・グレイの肖像』や『最後のひと葉』など多くの古典作品でも扱われてきた「死」を作品内へ見事にモチーフとして取り込み、恐ろしいとともに、心躍るほど魅力的。「死」を楽しみ、死神に親しみ、そして急にガツンと現実の「死」のあっけない冷たさをぶるりと震えてしまいます。
冷たくて恐ろしい、けれど惹かれてしまう「死」と謎の物語でした。
ある日、死神だという少年・陸斗と知り合った修司。二人は親友となるが、ある事件をきっかけに修司は陸斗の「死神としての仕事」を垣間見ることに……。
以来、修司は陸斗をただの親友として見ることが難しくなった。人の命を奪う死神だと認識するようになった。
明確に決別したわけではないが、二人の間には溝が生まれた。
それから約十年後、修司と陸斗は再開する。そして修司は、陸斗が「死神としての仕事」を行う際に使う力が引き起こした事件に巻き込まれていくことに。何者かが陸斗の力を利用し、とある村の住民を殺害し始めたのだ。
誰が犯人なのか、どうやって陸斗の力を利用しているのか、修司は住民たちの力を借りながら解き明かしていく。
そして今度は陸斗と、死神と人間ではなく親友として向き合うことになる……。
「横断歩道の白い部分だけしか渡ったらダメね。黒いところ踏んだら死ぬよ」
そんなふざけた遊び、一度はしたことがあるのではないでしょうか。
実は、本当に死ぬのです。
その土地その土地に根ざした死神が、何かしらの「ルール」を設定していて、うっかりそれを踏んでしまったら、命を奪われるのです。
どんなルールかって? それはわかりません。一般人には知る由はありません。
そんな死神の「陸斗」が見えて、しかも友達で、ルールまで教えてもらっている「修司」彼は、陸斗の担当している地域に訪れることになります。
理由は「死神のルールを悪用して、人を殺そうとしている人物」を見つけてほしいから。誰が、何の目的で死神を利用するのか。
純粋に推理小説として楽しめる(自分は全く推理できませんでしたが!)ミステリー。
サウンドノベル「かまいたちの夜」を彷彿とさせる、個性豊かな登場人物。
そして結末。(かまいたちの夜要素は一切ないのでご安心を!)
僕は読んでいる間、ずっと頭の中でかまいたちの夜のBGMが流れていました。
「死神」という存在を連想する際、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。我々が一般的によく思い描くのは、骸骨が布切れを身に纏い、大きな鎌を携える姿かもしれません。これはしばしばタロットカードでも「死神」として描かれているデザインですが、一説によると『新約聖書』にある「ヨハネの黙示録」に登場する第四の騎士ペイルライダーをモデルにしているそうです。もっとも現代の創作物では、漫画『デスノート』に登場するリュークやレムなどといったキャラクターのデザインにも代表される通り、死神の外見にもかなり多様な幅があるように思えますね。
こちらの作品に登場する死神は、「陸斗」と名乗る人型の存在で、彼を認識できる主人公・修司の目には、自身の成長に合わせて容姿も変化する同年代の男性として映っています。平時の物腰は柔らかく、一見して人ならざるものと思えぬ相手でして、行き掛かりから修司は奇妙な友情を育むことになっていきます。さりとて本性は当然死神なので、ときには冷徹な裁定により、容赦なく狙い定めた対象の生命を刈り取ってしまうのですが。そうした陸斗の在り様は、見方によっては無垢にさえ感じられる外見とコントラストを成し、個人的にはかえって死神としての不気味さを際立たせているようにも感じます。
さて、そうした陸斗が人間を死へいざなうに当たっては、その時々で何らかの特殊な「ルール」に沿って、権能が施行されることになります。状況毎に設定される法則性は恣意的で、到底真っ当な人間の倫理観からすれば受け入れ難いものばかり。
それがまた死神の異常性を殊更に物語っており、薄ら寒い狂気を印象付けます――
とはいえ人間もさるもの、そうした異常な死神のルールを逆手に取り、なんと意図的に殺人を企てる何者かが出現してしまうのですが!
かくして物語は、死神の陸斗と、友人として事態の顛末を見届ける修司を中心とし、殺人を目論む凶悪犯の謎を巡って進行していきます。新解釈が施された死神を描くホラーでありながら、取り分け本編第二章以降は幾重ものロジックが入り組んだ特殊設定ミステリーの様相を呈していくのです。
本作の作者様は、過去に近日刊行予定の書籍化作品『パルメザンのちっぽけな祝福』を執筆しておられます。ふたつの物語は、いずれも人間以外の存在によって登場人物の生と死が直接的に左右され、我々がごく当然に認識している倫理観が揺るがされるという共通項を、奥底に内包しています。しかも前述した通り陸斗は童顔の男性で、前作のパルメザンも猫であり、両作品共にキーキャラクターがいかにも無垢そうな外見を有している点が示唆的だと思いませんか。
ひょっとすると私たち読者はホラーとミステリーが生み出す物語を通じ、世界がそれまで非現実的としか思えなかったルールの歪みを知覚した場合、不条理に対して「そのとき何を成すべきか」を、作者様から問い直されているのかもしれません。
死神が定めた死を司るルール。
それはときに頼りなく揺らめく蝋燭の炎であったり、壁に描かれた儚い一枚の木の葉であったり、野山を羽ばたく可憐な蝶であったりします。
そんな一見子供の遊びのようなものであっても、そこには厳格なルールが存在し、ルールによって人間の死が決定されていくことに。
幼い頃から死神を友人に持つ船橋修司は、死神・陸斗に自分の管轄である過疎地域の村へと招待されます。
村人たちとの交流を続ける中で、次第に修司は村人たちと陸斗の間で板挟みの状態になっていきます。ルールを知っているのは死神を見ることができる修司だけ。果たして、修司は死神に怯える村を救うことができるのでしょうか?
巧みなロジックと伏線回収で読者の盲点を突く、楽しい企みに満ちた本格ミステリ作品です!
死の予兆が『黒いモヤ』として見えてしまう船橋修司。
彼は小学生の頃、とある出来事をきっかけに死神・陸斗と出会い、友達となる。
陸斗によれば、死神はルールに則って人の死を決定しているらしい。
そしてそのルール、ひいては死神の存在は絶対に秘密厳守だ。
死神が見える修司も、その秘密を守らなくてはならない。
もしもほかの誰かに秘密をばらしてしまえば……死神は「ルール」に従って、死を与えなくてはならないのだから。
そして時が流れ、大学生となった修司。
数年の間、陸斗とは会わなかったのだが、ある夏休み前日、修司の前に陸斗が現れる。
彼は「とある村の担当となり、死神の仕事をすることになった」とのこと。
その村で密かにルールを決めて仕事をしていたのだが、村の誰かから妨害行為を受けたらしい。
陸斗は修司に、誰が犯人なのか探ってほしいと頼まれるのだが……。
死神のルールを軸に展開する、本格的かつ異色のホラー×ミステリ!
何といっても、このルール設定が面白いのです。
落語でも有名な蝋燭を使ったものや、グリムやアンデルセンの童話、オー・ヘンリーの短編……世界中のあらゆる「死」についてのテーマを持つ物語が「ルール」設定に選ばれており、作者様の博識さに驚かされるとともに、ワクワクが止まりません!
さらにこの死神のルール、バレそうになるたびに新たに設定し直されるので、ルールを利用して「死」を誘った者が誰なのか、特定するのは至難の業。
しかし、ヒントは確実に本編中に出ているとか……これは推理に挑戦するしかありません!
また、修司と陸斗の関係、個性的な村の人々との関係、過去の出来事など、世界観の広がるような読みどころがいっぱいに詰まっております!
とんでもなく面白いです!
是非ともご一読を!!!
———小さな村で、次々に村人が死んでいく。
あまりにも不自然な死の連続に、人々は死神の存在を考え始める———。
この物語の中で、死神は存在しています。
そして、たしかに死神は「次に死ぬべき人間を選ぶ」存在なのです。
人の死は待ったなしで起こり、状況は刻々と変わっていきます。
死神の仕事のやり方がわかるにつれ、それを邪魔されている死神のいらだちも理解できるのですが、死神のルールを悪用しようとしているのが何者なのか、さっぱりわかりません。
そうこうしているうちに、物語は佳境になり、「これはまずい!!いったい、誰が犯人なんだ!!」と頭を抱えています。
人を殺すには、理由があるだろう、と思う自分。
でも状況は人間の論理と死神の論理が交錯して、大変なことになっています。
「何か見落としているものがあるはず……!」
そう思って振り返るものの、ち———ん。と終了している自分。
こうして書いているレビューも、作者さまはきっと「ふふふ」と思いながらご覧になるのでは。
ぜひ、完結前から読み始めるのをおすすめしたい作品です!
そして一緒に頭を悩ませましょう。