死神のルール、それは絶対に知られてはならないものだったのに……。
- ★★★ Excellent!!!
死の予兆が『黒いモヤ』として見えてしまう船橋修司。
彼は小学生の頃、とある出来事をきっかけに死神・陸斗と出会い、友達となる。
陸斗によれば、死神はルールに則って人の死を決定しているらしい。
そしてそのルール、ひいては死神の存在は絶対に秘密厳守だ。
死神が見える修司も、その秘密を守らなくてはならない。
もしもほかの誰かに秘密をばらしてしまえば……死神は「ルール」に従って、死を与えなくてはならないのだから。
そして時が流れ、大学生となった修司。
数年の間、陸斗とは会わなかったのだが、ある夏休み前日、修司の前に陸斗が現れる。
彼は「とある村の担当となり、死神の仕事をすることになった」とのこと。
その村で密かにルールを決めて仕事をしていたのだが、村の誰かから妨害行為を受けたらしい。
陸斗は修司に、誰が犯人なのか探ってほしいと頼まれるのだが……。
死神のルールを軸に展開する、本格的かつ異色のホラー×ミステリ!
何といっても、このルール設定が面白いのです。
落語でも有名な蝋燭を使ったものや、グリムやアンデルセンの童話、オー・ヘンリーの短編……世界中のあらゆる「死」についてのテーマを持つ物語が「ルール」設定に選ばれており、作者様の博識さに驚かされるとともに、ワクワクが止まりません!
さらにこの死神のルール、バレそうになるたびに新たに設定し直されるので、ルールを利用して「死」を誘った者が誰なのか、特定するのは至難の業。
しかし、ヒントは確実に本編中に出ているとか……これは推理に挑戦するしかありません!
また、修司と陸斗の関係、個性的な村の人々との関係、過去の出来事など、世界観の広がるような読みどころがいっぱいに詰まっております!
とんでもなく面白いです!
是非ともご一読を!!!