『死神』との奇妙な友情。感情を様々喚起する物語。『名作』と断言します。
- ★★★ Excellent!!!
まず何より、本当に面白かったです。この素晴らしい名作に出会えた喜びに、感謝いたします。
人に簡単に死を与えられる『死神』という存在が見える主人公・修司くん。しかしそんな死神である陸斗くんと、奇妙かつ不思議な友情を紡いでゆく様子。
『死』という要素を巡るどこか歪で、けれどなぜだか目が惹かれてやまない、修司くんと陸斗くんの〝関係性〟が、この作品において白眉とも言い切れる秀逸なポイントでした。
本当に読ませて頂いている間中ずっと「どうなってしまうんだ……!」とドキドキし通しでしたから……!
人の死に関わる緻密な表現力からは、ホラー的な恐怖感を。
『妨害者』捜しと原因特定の思索には、絶好のミステリー情緒が織りなすドキドキ感を。
想像力をかき立てる描写の数々に夢中になり、怒涛の展開に圧倒されて……。
集束していく謎の解明には凄まじいほどの爽快感と、それでいて予断を許さぬ展開を放り込んでくる作者様の容赦なさ! そこがまた気持ちいい……!
そして最後には……少なくとも私は、涙しました。これほど圧倒的なミステリーを繰り出しつつ、泣かせてまでくるとは、これを名作と呼ばずして何と呼べば良いのか。
『デスサイズ変奏曲』――この一作品に、本当に多くの感情を心から喚起され、無上の満足感を覚えました。
是非ともご一読をおすすめ致します! この世界感に、『死神の親友』との関係性に惹き込まれれば……もはや虜、待ったなし。
……ちなみにミステリーとして〝読み手の先入観〟までトリックとして利用されている感があります。今からお読みになる方は、そこにも注目すると、より楽しめるかも……?
黒澤主計様はミステリーに絶大な才能のある作者様ですが、「ついには読者の視点にまでトリックを絡めてくるなんて……」と震えています、今。
注目度が爆増中の作者様、是非とも皆様も後押し応援してくださいませ……!