読書で大切なのは信頼と安心感。
その基本を忠実に実践していると感じたことが最初に受けた印象です。
読みやすいことは読者への親切心であり、そんな作者の方のお人柄がサービス精神として文章に如実にあらわれていると感じました。
とにかくテンポが良く、登場人物が魅力的。
気取りや肩肘を張ったようなものもなく、あくまで物語に徹した姿勢。
それでいて表現には雄弁さがあり、非日常性を身近に感じるような求心力がある。
こうもスラスラ読めるのは、常に物語が向かうべき目的があるからこそ。
時折、日常世界を取り込むバランスだったり、歴史・政治的スケールの大きさだったり、どの章をひらいても楽しめる構造になっています。
これ以上書いたら凝りすぎというラインをわきまえる感覚が鋭く、サスペンス、文学性を含んだ物語は、次の展開を知りたくなる欲求をくすぐられます。
物語が持つ可能性を体現し、遊び尽くしているかのよう。
それでいて使命と正義感が読者に共感を与え、ハラハラドキドキの刺激も与えてもらえる。
まさにエンタメの教科書的な作品とイチオシです。
この小説を読んで最初に思ったことは、王道な設定ながらも、展開が全然読めないなってことでした。この先どうなるんだろうって思いながら、読み進めることができて、まるでジェットコースターか何かに乗っているような気分になれます。
それでいて、1話1話の長さもさほど長くなく、設定がしっかりとしていながらも気軽に読める点も、魅力のひとつだと思います。
毎週金曜日と、更新の日が決まっているため、次の話がいつ投稿されるんだろうと心配になることもなく、話を追うことができます。
キャラクターも、癖が強いってレベルで個性的なので、そこも魅力のひとつだと思います。とにかく僕は、こういうアクの強い小説が好みなので、僕の好みにはマッチした小説だなと思いました。
これから、毎週金曜日が楽しみになりました。
『ピースストーン』、冒頭からいきなり命を狙われて「えっ、いきなり!?」って掴まれます。
幼馴染や友人をきっかけに事件へ巻き込まれていって、友達ができない日常から、魔法&近接戦闘のある非日常へ一気に突入する流れで一気に引き込まれます。
1話ごとのボリュームはしっかりあるのに、文章がスルスル入ってきてテンポも良いので、気づくと続き追ってました。戦闘描写も迫力あって、一人称が安定してるから情景がちゃんと浮かぶのも好き。相当すごいことだと思います。
あと、シリアス一辺倒じゃなくて、コメディとのバランスがちょうど良いのも嬉しいところです。可愛い掛け合いでほっとできる場面があって、読んでて息継ぎできます。
世界観も、最初から置いていかれる感じがなくて読みやすいのに、進むほどどんどん壮大になっていくのがワクワク。読者に優しいのにスケール大きめで、かなり練られてて面白い作品だと思いました。