聖女クロエは干物女であり、本の虫にして引きこもり。何かにつけて仕事をサボりたがる。それでも歌という才能のおかげで見放されずに大聖堂に所属し続けている。書物庫に住むほどにとにかく本が好きという性格のおかげで禁断の書を読んでしまった結果、聖女とは真逆の存在である闇の魔法に目覚めてしまった。闇の魔法は強力な効果を及ぼすものばかりで、中には大きなリスクを伴うものもあるが、魔法使いとしては最強である。
強い闇の力に目覚めたからといっても、大聖堂所属の聖女である以上、悠々自適な引きこもり生活を送れるとは限らない。闇の魔法に振り回されつつ、周囲との関係性を変化させていく中で、悪だくみしてもうまくいかないクロエの様子は、ちょっと抜けていて憎めない。果たしてクロエの安寧は守られるのか。強くなった聖女が活躍していくコミカルな日常を味わってみてほしい。
(可愛さと強さを兼ね備えた魅力的な女性主人公4選/文=nullpovendman)