概要
昼と夜。
決して交わらぬはずの神が、出会った。
千年を生きる最高神・天照。
人々の祈りから生まれた夜の神・夜姫。
守られるだけのはずだった小さな神は、
やがて知る。
必要とされること。
名を呼ばれること。
そして――恋という名の、抗えない感情を。
だが、神の恋は祝福ではない。
一つの選択が、均衡を狂わせ、
祈りを歪め、
やがて神話そのものを揺らしていく。
これは、
神が神でいられなくなるまでの記録。
光と影の狭間で育まれた、
百年の片想いと、
千年の祈りが辿る終着点。
――静かに、世界を変えてしまった恋の神話。
→ 🌙 夜姫 ― 常世神話譚 ―
1話だけでも、覗いていただけたら嬉しいです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神々の光と影が紡ぐ、胸を焦がす神話恋物語。
神々が息づく常世を舞台に、
夜から生まれた少女と千年を生きる太陽神が紡ぐ、
壮麗で切なく、美しい神話恋物語。
黄昏都の光、夜の宮の静謐、翡翠湖のきらめき、
どの場面も色彩が立ち上がるように鮮やかで、
読者を常世へ連れていく力があります。
そして魅力的なのが、登場人物たちです。
天照の孤高さと優しさ、
須佐男の豪快さの裏にある深い思いやり、
夜姫の無垢さと成長していく心。
三柱の関係は恋とも運命とも言い切れず、
その揺らぎにぐんぐん引き込まれていきます。
夜姫の初恋のときめき、
天照の胸に芽生える小さな変化、
須佐男の不器用な優しさ。
どれも丁寧に描かれ、胸が温かくなります。
神話の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神々の恋を、静かに見守りたくなる物語
冒頭の、夜姫が黄泉へ落ちていく場面から一気に引き込まれました。
天照が必死に手を掴むのに、それでも夜姫が手を離してしまう――そんな運命を予感させる始まりがとても印象的です。
物語はそこからさかのぼり、出会いから始まります。
黄昏都での出会いから描かれる、夜姫と天照のかわいい恋。
夜姫の純粋でまっすぐな想いがとても切なくて甘酸っぱいです。
須佐男のキャラクターもとても魅力的で、天照との親友感のある関係も好きでした。
神々の悠久の流れを感じさせる世界観に、気づくと没入してしまいます。
そして作者様の文章がとても心地よく、優しいリズムで、ずっと浸っていたくなるような読後感があります。
これ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語にはもっと強いライブ感がある!!
なんと!こちらの小説は作者様が元々漫画にしたかった物語を小説にして投稿・連載されております。
つまり、より映像感やコマ割りを意識した作りなのだろうな〜とそんな期待をしながら読み始めました。
舞台はあれだよ。みんな知ってるでしょ?
アマテラスオオミカミ!スサノオノミコト!
日本神話のあれだよ!
ああ!あれかー!って入っていきやすいのさ!
1話の文章の手触りとしては、とても繊細で儚く、美しい描写。きっとカラーにしたら淡くて水彩に近いようなそんなイメージ⋯⋯
おお。心が洗われるようだ。
私の顔はきっと今、作画が一条ゆかり先生になっているに違いない。ふふふ。
しかし! なんと、予想外!
3話に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神々の純粋で切ない、本当の恋物語
この物語は、情景が自然と浮かぶような美しい世界観と、神々のピュアな恋愛を描いた、日本神話モチーフの和風ファンタジー恋愛小説です。
読み始めてまず目に入ったのが「太陽神・天照」という名前でした。
僕自身、遙か昔ですが日本神話をモチーフにした演劇のシナリオを書いた経験があることもあり、強く興味を惹かれました。
登場人物の名前は日本神話に由来していますが、世界観は完全にオリジナルで、神々の社会や関係性が分かりやすく描かれています。
難解さを感じさせず、行動や内面から人物像が丁寧に伝わってくるため、恋愛の心の動きに自然と引き込まれます。
不穏なプロローグから始まり、そこへ至るまでの切ない恋が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!千年を生きる神が紡ぐ恋と、常世の神話
昼と夜の対を成す二柱――夜の神・夜姫と太陽神・天照の神話譚。
天照をはじめとする神々との出会いを通して、常世の世界で夜姫の歩みが描かれます。
須佐男の嵐のような乱入や、遣い神たちとの賑やかなやり取りが続き、重くなりがちな神話の世界観を一気に読みやすくしています。
とにかく第1話の時点で心を掴まれ、物語から目が離せなくなる構成!
神話だからとちょっと難しいのかな……と身構えていたら、勢いと感情でそのまま連れていかれました。
あと、気づいたら自然と須佐男の登場を待っている自分がいて、こっそりと推しています。
気になった方は、まずは噂の第1話を読んでみてほしいです。
おすすめですよ! - ★★★ Excellent!!!神々だって、恋に惑い、愛を求める。
日本の神話でお馴染みの八百万の神々が織り成す、千年の恋物語です。
主役は太陽神・天照。
神々が集う常世において至高の存在である天照は、待ち望んでいました。
彼と同格であり、魂の片割れでもある彼女を。
けれども、やっと対面した彼女は未だとても幼い姿で――。
詩のような美しい描写で、天上の世界である常世がありありと脳裡に浮かびます。
神々が活き活きと過ごすその世界で描かれるのは二人の優しく穏やかな愛。
まだ幼い夜姫を慈しむ天照はとても素敵です。
そして、主役の二人以外にも魅力的なキャラクターが登場し、世界に立体感を与えてくれて楽しい一幕もありますよ。
ですが、プロローグでは二人の切ない恋の行方…続きを読む