この小説は、小説であり、詩でもあります。
空白一つ。改行一つ。句点。読点。平仮名か漢字かの選択――たったそこにさえ、作者の意志が繊細に染み込んでいて、美しい響きを作り上げています。
優れた者同士は、争う必要がない――たとえ『魔物』と魔物を刈る者『使聖』であろうとも。
そして、愚かな者同士は、傷つけあう――たとえ、人同士であろうとも。
つまり、心美しき存在はただ美しく、心醜き存在はただ醜い。心醜き存在は、心美しき存在の前に、藁しべのように倒れればよい――その残酷で明快な真実が、清らかに謳われる、神話を語る詩です。
使聖である主人公の名はラティナで、ラナと呼ばれることを好みます。最初はラナと気高き魔物の物語、そのあとはラナの悲しい過去とラナを悲しませた人々への劫罰、そしてラナとラナを大切に思う部下(兼保護者)の温かい日常へと物語は移ろいます。
とにかく清らかで、汚らわしきが清められるさまが尊い――そんな詩を。
心美しき存在と心醜き存在の、絶対的な差を描く――そんな神話を。
ちょっと、読んで、みませんか?
それにしてもラナ、尊いのう……大好き!(๑•̀◡•́)و✧
神々が暮らしていた大陸ミラトス。
平和だったはずのその世界は、只人の誕生を境にゆっくりと崩れ始める。
神々が消え、残されたのは四つの魂だけ。
そのうち【地の神】が抱いた“善意”が、やがて破滅へと繋がっていくという皮肉が物語の根幹を揺さぶる。
神が消え、魔物が生まれ、大司教によって討伐協会が設立される。
第1司令官ラティナ、第2司令官ティアル、第3司令官ロシュタム――
彼らはただ魔物を討伐するために集められた存在にすぎない。
だが、ラティナが“審臨”へ足を踏み入れた日、金色の瞳を持つ美しい魔物の青年と出会う。
彼の第一声は「眠い」。
その静かな一言が、逆に不穏さを際立たせる。
ラティナが彼に惹かれていく一方で、悲劇はすでに始まっていた。
四つの笑い声がミラトスから消えた日――
その瞬間から世界はゆっくりと、しかし確実に終わりへ向かっていた。
誰がミラトスを殺したのか。
ミラトスはまだ生きているのか。
【神殺し】の真相を知ったとき、彼らが下す決断は世界の行く末を左右する。
神話時代の“そのあと”を描く本格ダークファンタジー。
静かで荘厳な語り口が、滅びゆく世界の美しさと残酷さを際立たせる一作。
このお話は、神々が消えた後の世界を舞台に、魔物と人間の対立、そしてその裏にある真実と、孤独な存在同士の邂逅を描く物語です。この世界には、大聖堂とその人々の契約、神の意図、審臨の構造など、世界には多くの謎が存在します。さて、第1審臨の主のとある魔物は、争いを好まず眠りを愛する特異な存在であり、そこに迷い込んだ大聖堂の少女と出会います。少女は魔物である彼に惹かれ、名を与えます。そして、「またあとで」として、再会の約束を交わします。さあどのようにお話は展開していくのでしょうか。神話時代の断片的な記憶と現在が交錯し、神殺しの真相と存在の役割が徐々に浮かび上がる、叙情的かつ重層的なファンタジーをあなたもぜひ。【レビューコンテスト応募】
「ほっほっほ……これは実に愉快じゃ。」
『白み始めた神話たち〜神話が終わったそのあとで〜』――。
まず、この題名がよい。
神話は語られるものと思っておったが、その**"終わったあと"**を描くとは、なかなか面白い発想ではないか。
神々の時代が過ぎたあとに何が残るのか。
英雄は。
人は。
そして世界はどう歩み始めるのか。
そんな問いが自然と頭に浮かぶのう。
ほっほっほ……実に血が騒ぐ。
神話とは、強さを競うだけでは終わらぬ。
誇り、信念、歴史、そのすべてが積み重なってこそ神話となる。
だからこそ、「神話のその先」を描こうとするこの物語には、独特のロマンが宿っておる。
わしは戦いが大好きじゃ。
じゃが、それと同じくらい、「戦いのあとに何が残るか」という物語にも惹かれる。
さて、この先にはどんな神話が白み、どんな新しい伝説が生まれるのか。
ほっほっほ……楽しませてもらおうではないか!
この物語は、独りぼっちだった神が、もう独りではなくなるまでの長い神話の旅を描いています。
審臨と呼ばれる異界、魔物と使聖、そして“珠人”の宿命が複雑に絡み合う世界で、眠ることしか望まなかった第1審臨の魔物と、迷い込んだひとりの少年使聖の出会いが、静かに運命を動かしていきます。
互いに知らなかった“温もり”と“名前”を分け合うように、ふたりの距離は少しずつ変わっていきます。
壮大な神話の残響と、優しい約束の物語が好きな方におすすめです。
※携帯電話で読むと作者さんの拘りがより感じられます。
その改行や余白の取り方で、物語の間がより鮮烈に感じられます。
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