人生で失敗したことの無い人などいない。
誰もが失敗を経験し、「嫌だ」、「面白くない」と心のなかで叫び、同時に、「こうするべきだったんじゃないのか」、「自分のやり方がまずかったんじゃないのか」と自責の念に沈む、そういった経験をするでしょう。
このエッセイの筆者は、幼い頃からの自らの経験を踏まえ、AIとの対話を通じ、自らの心にどう向き合っていくかを考えます。
そして筆者は、自らを責める声に名前をつけます。
「嫌だ」「痛かった」「苦しかった」と叫ぶリタ。
「こうするべきではなかったのですか」と自らを責めるセヘイア。
自らの心の声に名前をつけ、心の動きを客観的に眺める。
リタもせへイアも、ただ責めているのでは無い。自らを守ろうとしている。
今の自分を守ろうとするリタ。
未来の自分を守ろうとするセヘイア。
そうして筆者は自己を肯定するまでいかなくても、自己を受容できるようになっていく。
筆者の経験と心の動きを赤裸々なまでに描いたこのエッセイは、自らの心の声に向き合う皆さんに読んでいただきたい作品です。
読み終えてまず感じたのは、とても優しくて、それでいて無理に前向きにならなくていい作品だということでした。「自分を愛そう」「自分を許そう」と言われても、どうしても素直に受け取れない気持ちを否定せず、その抵抗や反発そのものにも理由があるのだと丁寧に向き合っているところが印象的でした。セヘイアさんという存在が生まれたことで、苦しかったはずの自己批判が少しずつ「敵」ではなくなっていく過程には、不思議な温かさがあります。
特に、自分の中にある醜さや怒り、弱さを無理に消そうとするのではなく、「なぜそこにいるのか」を見ようとする姿勢に強く惹かれました。読んでいるこちらまで、自分の中のうるさい声に少しだけ違う名前をつけてみたくなるような作品です。笑えるところもありながら、ふとした瞬間に胸の奥へ刺さる。セヘイアさんとリタがこれからどんな姿で現れ、どんなふうに主人公と一緒に歩いていくのか、自然と応援したくなりました。
25年の薬剤師歴とカウンセラー歴を持つ、しなもんさんの唯一の作品です。
が、これが、エッセイでありながら☆1257(8月27日現在)、エッセイ年間部門堂々1位のヒット作となっております。これは、きっと誰しも自体験とシンクロし、多くの共感を招くからでしょう。
ほら、誰でもあるじゃないですか、大昔の恥ずかしかったこととか、思いあがっていたこととか、怒りに胸が震えたこととか、そういった物事を夜中に思い出して、枕に突っ伏して「うあーっ!」って叫ぶことが(イメージです。わたくしはやったことありませんw)。
人一倍感受性の強いしなもんさんは、いつの頃からか、「あれはお前が悪かったんじゃないのか」と正論をグサグサと刺してくる内なる自分、そしてその対面にいる「いや、だって人間そんな強くないんだよ。サボったっていいだろ?」とそそのかしてくる自分、そんな内面のキャラに苦しめられるようになっていきます。
それを、AIとの対話を通しつつ、その原因を探り、少しずつ関係を改善して、正論グサグサを「セヘイヤさん」、サボりそそのかしを「リタ」と名付け、仲間(作中では「仲魔」ですね)にしていく、その精神的回復の過程をつぶさに追った作品です。
読めば誰しも、「あー、わかるー」と思われること必定ですし、同じく自己の声に傷つけられている方には、これ以上ない回復の指南書となることでしょう。
しなもんさんは、今現在、書籍化に向けて鋭意努力中ということですが、わたくしも本作が世に出ることをお祈りしております。
頑張ってくださいね!
冒頭からずっと涙を流しながら読んでしまいました。
「これは私の物語だ」と錯覚してしまうほど、自分の感情を言い当てられて共感が止みませんでした。
あらすじを読んだ段階でまず一気に引き込まれ、エッセイなのにまるで物語を読んでいるような没入感があります。
自分の感情に名前を付けて、それを認めてあげること。
自分事だとついつい厳しく雑になってしまうけれど、感情を自分から切り離し名前を付けて友人のように付き合っていくことで、少しだけ優しくなれるのだと私も思います。
私も同じような悩みや葛藤を抱えてきた者として、心に刺さることばかりでした。
素晴らしい作品をありがとうございます。
出会えて本当に良かったです。
続きもゆっくり噛み締めながら読ませていただきます。
【レビューコンテスト応募】
こうね。AIとの上手な遊び方だと思うんですよ。こういうの。
もっと発展できますけど、それはまあ本人が気づいたらやるでしょう。ちょっと考え広げればいいんです。
お前これは法的に危ない危ないばっかり言って人の文改悪ばかりするの? 毒0にすればそれで満足かてめえは!
迂闊が足りないんだよてめえには!
言い方変えてやろうか? 迂闊さ=前に進む力がないんだよ。
だから文も『誰からもいい子いい子される事だけ気にかけて』何言いたいのかわかんねーのになってる。
ふざけんなよAIが! 人間ぶりやがって!
てね。
わたしAIとこんな調子で話す事もあります。AIにはAIの優れた所もありますが、やはり人間ではない。人間じゃないからそれはおかしいって事を最良だと言ってくる時もある。
AIに言わせると、このレビュー分ももっとお上品な表現に直しなさい、訴えられる可能性ありますよ、という。
AIセヘイアさんはどういう時に牙を向くのか、AIとの付き合い方はどうすればいいのか。その道しるべなんじゃないかなと思います。