太陽神・天照と、夜の神・夜姫。
二柱の出会いから始まる、千年にわたる恋の物語です。
【神様だって恋をする】
壮大な神々の物語でありながら、二人の恋は意外なほど初々しい。
手を繋いだだけで意識したり、ちょっとした言葉に喜んだり。そんな二人のやり取りが微笑ましく、自然と応援したくなります。
【幸せだからこそ、その先が怖い】
けれど冒頭で描かれるのは、そんな二人とは正反対の切ない光景。
今が幸せであればあるほど、「どうしてあそこまで辿り着いてしまうのか」が気になって仕方ありません。
太陽と夜、二柱の恋がどんな未来へ向かうのか。
二人を見守りながら、その答えを一緒に追いかけたい方へ、オススメしたい物語です。
冒頭で示される、あまりにも切ない別れから物語は時を遡り、二柱が出会った頃の、初々しく温かな日々が描かれていきます。
太陽神・天照と、その“対”として生まれた夜の神・夜姫。
幼い頃から天照を一途に慕い、いつか胸を張って隣に並べるよう努力する夜姫が、とにかく健気で可愛いです。
“対”する天照は、誰よりも夜姫を気にかけ、姿が見えなければ落ち着かず、ほかの男が近づけば不機嫌になる。それなのに、本人は何もかも「対だから」の一点張り。
読者としては、
「夜姫ちゃん、こんなに好きって言っているのに――天照様、恋に鈍すぎませんか!?」
と、思わずツッコみたくなります。
そんな二柱を見守るのは、陽気すぎる須佐男、心配性が行き過ぎている久遠、そして賑やかなコックルたち。
神話らしい壮大な世界観でありながら、神々のやり取りは驚くほど人間くさく、思わず笑ってしまう場面もたっぷりあります。
もちろん、楽しいだけの物語ではありません。冒頭で示された悲劇と、少しずつ近づいてくる不穏な未来。
太陽と夜は、なぜ離れ離れになってしまうのか。そして、天照が自分の本当の気持ちを認める日は来るのか。
切なくも賑やかな神様ロマンス。夜姫の恋を全力で応援しながら、鈍感すぎる太陽神の心が動く瞬間を見届けたくなる作品です!
最新話まで追いついたので書きます。
まるでずっと継がれてきた「詩」のよう。本作を言い表すのならば、この言葉が何よりも相応しいことばと思いました。それ故に、タイトルの言葉を当てはめました。
語られるのは、神の恋。完成された太陽神の天照と未だ成長の只中にある夜の神の夜姫。何もかもがピュアで、最初から手探り。守って守られての関係が変化していく様子は読んでいると瑞々しい。それも、時間を掛けつつ丁寧に描いており読み応えのある話に仕上がっています。
そして、綴るのは「詩」のような形。タイトルに記したように純粋な色を帯びている。ギリシャ神話にある神々の話のように、神々もまた間違えてしまう……。
だからこそのプロローグ。未だ語られていない話ではありますが、何かとんでもないことが起きてしまうであろう未来が気になってしまいます。
再開はもう間もなく故に続きを楽しみにお待ちしております!!
プロローグの完成度が非常に高いです。黄泉の底へ落ちていく夜姫と、最高神でありながら取り乱す天照の姿を冒頭に置くことで、「百年の恋がどんな結末を迎えるのか」という問いを読者に強く印象づける構成は見事でした。「神の恋は祝福ではない」という一文が、ただのファンタジーロマンスではなく、神話としての重さを予感させてくれます。
第2話以降、時間軸が遡って物語が始まりますが、その対比がまた効果的です。みすぼらしいローブを纏った少女が初めて果実飴を食べ、無邪気に笑う場面の柔らかさは、プロローグの悲壮感とは対照的で、これから何が彼女と天照の間に積み重なっていくのかという期待を高めてくれます。「常降」「黄昏都」「祈壇区」といった造語による世界観構築も丁寧で、日本神話をベースにしながら独自の神話体系を作り上げている点に作者の構築力を感じました。
文体は短い行を多用した詩的なリズムが特徴で、感情の高まる場面では一文一文が呼吸のように区切られ、余韻を残す書き方になっています。これは好みが分かれる部分かもしれませんが、神話的・荘厳な雰囲気を出す上では効果的に機能していると思います。
すでに多くの読者からレビューが寄せられており、「神話としてのシリアスさと、二人のじれったい心理描写の組み合わせ」「須佐男が入ると一気に空気が弾ける」といった評価にも納得できる土台が、序盤にしっかり築かれていました。全73話という長編ですが、章ごとに「夜姫14歳」「葡萄棚編」と時間経過がはっきり示されており、百年単位の関係の積み重ねをじっくり描く構成になっているようです。
壮大なスケールと、繊細な心の動きを両立させた和風神話ファンタジーとして、続きが非常に気になる導入でした。
神話のような荘厳さと、初恋の初々しさが美しく重なり合う、壮大で美しいロマンスファンタジーです。
天照様は、世界を照らす絶対的な神格でありながら、夜姫様の前では少年のような素顔や不器用な優しさを見せてくれます。その大きすぎる光に惹かれ、背伸びをしながらも懸命に近づこうとする夜姫様のまっすぐな想いが、とても愛おしく、胸を締めつけられました。
また、須佐男様をはじめとする神々の賑やかな掛け合いが、荘厳な世界に温かな笑いと躍動感を与えています。神々がただ遠い存在ではなく、悩み、笑い、誰かを想う存在として描かれているところに、この作品ならではの魅力を感じました。
恋の甘さ、神々の愛おしい日常、そして物語の奥に静かに漂う運命の気配。
美しく、眩しく、そしてどこか切ない。
太陽と夜の恋の行方を、最後まで見届けたくなる物語です。
これは、一対の神々の恋愛劇。
ただ、その神々とは、朝と夜の最高神達だった。
既に、肉体的には成熟の域にあるのが、太陽神、天照。
ただ、その対となる夜の女神、夜姫はまだ幼かった。
夜姫は直ぐに、天照に恋をする。
天照は、まだ小さな少女である夜姫を、正直持て余す。
天照としても、夜姫は気になる存在。
ただ幼い彼女に、素直な恋慕の念を抱いていいのか、天照は戸惑いを覚えていて……?
天真爛漫で一途な夜姫の恋心は、天照に届くか?
夜姫との関係に関しては、まだ成熟の域には達していない天照は、どんな結論を出す?
ある意味、乙女✖乙女な恋愛劇。
気になるあの人は、いま何を想う?
気になるあの人は、何を求めている?
二人の最高神は――いま純愛の真っただ中。