「ダークバディ」を含む小説

恐怖が拡散されることで生まれる“都市伝説”が、 実在の怪異として人を殺す世界。 都市伝説討伐機関に所属する一ノ瀬燐碧は、 武器が扱えず、怪異にも襲われない「最弱兵士」だった。 …

人は、自分のものではない“何かの記憶”を宿して生まれる。 喜びも罪も、受け継がれた記憶が響き合い《残響》となり―― その性質によって人々は《正典》と《外典》に仕分けられる世界。 …

《赤色病》と呼ばれる病がある。自我を失い、親しい人を傷つけ、身が滅ぶまで破壊を続ける。 発症した者は皆、瞳が赤く染まっていたという。 類い稀なる巨躯の男【レイズ】は4年前、赤…

「じゃあ、お先に」 俺は震える脚で後ずさりして、魔王の間を抜け出した。勇者たちを残して。 ――どうせ俺がいても役に立たない。 解錠し、罠を避け、勇者を魔王の下へと導く。俺に…

霧と蒸気に煙る城塞都市ベルグラード。 下層街で古物店を営む鑑定士エリアスは、物に宿る「記憶」を読み取る力を持っていた。 ある夜、彼の元に持ち込まれたのは、触れるもの全てを黄金に…

異世界を駆け抜けた伝説の自警団——「青い疾風」が帰ってきた！ 600体の異形獣を倒し、2国を救った彼らは今度はたった4人で世界の根幹を揺るがす真実へと踏み込むことになる。 世界人…

【Track.001 〜002 完結】 退廃と混沌が漂う帝都の裏町、徒花横丁。 “なんでも屋”シアンとザックのもとに舞い込むのは、奇妙で危険な依頼の数々。 会話劇と事件、推理と駆…

たぐいまれな能力を持つ忌み子の主人公は、能力を使うたび、鬼のような姿へと変わっていく。 鬼を象徴する面を付けさせられ、戦争のための道具として育てられた。 十六歳で初陣に出され、…

「死ねば許されると思うな。お前には、生き地獄を見せてやる」 　名古屋・栄のパーソナルジムで起きた、凄惨な大量殺人事件。 被害者の肉を削ぎ落とす猟奇的な犯行に、日本中が震撼した。…

火種は怪異の死骸、灯火は己の命——常冬に沈む帝都で、少年は呪いの火を灯す。 帝都東京は、原因不明の常冬に沈んでいる。 人を喰う怪異「夜住（よすみ）」を祓えるのは、灯守（とうもり…

魔王の座を奪われ逃亡の日々を続ける元魔王クルルは、魔王討伐に失敗した修道女アシリアの命を救い、異世界より自らを守る盾として「少年」を召喚する。 現魔王は元魔王クルルへと刺客を送り…

魔女狩り官――それは、現代日本において“魔女”と呼ばれる存在を調査・特定、そして“排除”する国家公務員である。 そして冷血なる魔女狩り官・芹沢と公認魔女スオウによる魔女狩りが開…

（近世ファンタジー × 男女バディ × 死霊術） 屍体は、触媒――魔法の発動・維持に使う物質として、きわめて有用だ。 屍体が「危険物」「貴重品」として回収・管理・再利用されるよ…

異世界で聖女を殺した主人公は、死後に女神によって一番辛い世界に飛ばされる。ゾンビパニックのなかで階段から足を滑らせた青年『裕』の身体に入ってしまった主人公は、『裕』に惚れている同…

『勇者』──魔王の誕生した世界を救うべく、光の神に召喚された千代ノ門高校の教師、生徒含め659人。 事故死した、幼馴染の二人が転生する際に、光の神を嫌う、闇の神に提示された条件…

魔王城最上階。勇者の剣が届くより早く、魔王は自らの命を絶つ。 その瞬間、世界は強制的に「始まりの日」へと巻き戻る。 記憶と痛みを保持したまま繰り返される、終わらない円環。 ル…

「嫌です！なんで見ず知らずのあなたたちに、聖剣の場所を教えなきゃいけないんですか？」 勇者に聖剣への道を案内する役目を放棄した少女。 その使命を手放した瞬間、彼女の目に映る世…

葬儀の静けさを切り裂くように、男は黒い欠片を高く掲げた。 掌の上で脈打つそれは、生き物の鼓動にも似ている。 「マスターキー。電池不要、説明書なし──便利でしょ？」 飄々とし…

「笑いを取ってないと、不安で死にそう」 ​惨劇の夜、俺だけが生き残ってしまった。 自分の価値をミジンコ以下だと信じて疑わない俺、ショウを生きながらえさせたのは――脳内に住み着…

帝国の侵略戦争により、愛する妹を奪われた。 故郷は蒼き炎に飲まれ、全てが灰燼に帰した。 少年――ユーステスは、胸に刻む。 故郷を襲った宿敵を、必ず見つけ出して……殺してやると。…