まず、作り込まれた世界観がこの作品の大きな魅力だと思います。 更にキャラクターが実際に生きて生活しているような描き方、場面の動きを言語化する力がすごい。あわよくば読み込んで参考にしたい…という下心が出る一作です。
出だしの軽妙なやり取りから、胸の締め付けられるような結末まで、すべてが完璧でした。エイリアスと少女の間には、たしかに愛を感じました。二人とも変わってしまったけど、またいつか、永遠となった二人の続きが読みたいです。
濃い霧が立ち込めるその地のように、全く知らない世界であったはずなのに、わたしはさも昔から住んでいたかのように歩みを止めることはなかった。錆びた鉄とカビの臭いが、祖父の田舎の家のような懐かしさに陥らせる、そんな作品。世界にスっと入り込んで、見入ってしまうような、素敵なもの……