「​円城塔賞」を含む小説

無気力な日々を送るサラリーマンの僕。 ある日、雲を貸し出すという不思議な店「レンタル綿雲店」の噂を耳にする。興味本位で店を訪れた僕は、乗り手の感情で飛ぶ特別な雲に乗り、忘れていた…

理想のパートナーとして、高性能アンドロイドをつくることが当たり前の世界。 樹乃はすべての好みを詰め込んだ男性型アンドロイド・御影遼と幸せに暮らしていた。 優しく完璧なパートナー…

二作だけ投稿します。 ここから先は人間は一切関与しません ♢♢♢♢ 企画案：『断罪の場ですが、前世が「大阪のおかん」だったので、王子にアメちゃん配ってたら国が平和になり…

俺のせいじゃない！　俺んせいじゃない！　　 悪いのはあの人だ。だから他に方法がなかった。仕方なかった。 ──そんなものはぜんぶ言い訳だ。 何が怪異だ、クソ！　 自分は仕…

オホーツク海の海岸でのゴミ拾いが縁で仲良くなった小説家の主人公（人間）とヒグマ。スランプに陥り、感情を抑え込んで本音を話そうとしない主人公に対し、ヒグマは自分の過去を語り出す。ヒ…

世界滅亡前夜、人類最高齢の女がその妄執的な人生を語る。【全４話／ビターエンド】

少し不思議なホテル短編 カクヨムWeb小説短編賞2023【短編小説部門】 円城塔賞 最終選考対象作品『THE HOTEL first flush』収録 技術の進歩によって並行世…

　正長元年（一四二八年）６月、一休宗純は師・華叟宗曇（かそうそうどん）から、「吾不欲死（われしをほっせず）」とだけ書かれた手紙を受け取った。厳格な師らしからぬ言葉に、宗純は急ぎ堅…

この作品には精神的に重い描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。 理由もなく、ただ消えたいと思っていた。 けれど、周りとの小さなずれに気づいたとき、その感情には「理由」が生ま…

初投稿です。

世界を震撼させた涙を失う病『ティアローズ症候群』の流行から15年。 イラストレーターとして暮らす茉莉（まり）の前に謎の男、エッジが現れる。 「茉莉、君の涙を頂戴したく参上した…

鞭使いが鞭使いと戦うお話です。 ジャンル分類に悩んだのですが、ファンタジーとは異なると判断し「その他」に分類させて頂きました。

いつもの外回りを先輩警部としていると 公園で不審な人物が…

人の寄りつかない林の奥で見つけた奇妙な蕾。育たないはずのその花は、気づけば形を変えていた。 なぜ育たないのか。 いや、なぜ育てるのか。 美しくも不気味なこの花に魅入られ、 日常は…

作家として挫折し、故郷の図書館で働く瀬川朔は、認知症だった父の遺品から、声を失った少女・雪絵の写真と日記を見つける。そこには、教師だった父と雪絵の静かな交流の記録が残されていた。…

父親から祖父の話を聞いて書きました。 戦時中の物語です。

12月24日。人々の心が踊る夜、今年のサンタクロースは、、、青年！？ 様々なプレゼントを運ぶ中、物では叶えられぬ小さくも大きい願いに出会います。 ぶつぶつ文句を言いながら、若めの…

大学生活とバイトの両立に疲れ果てた平凡大学生・佐倉誠。 唯一の逃げ場は、匿名性の高い裏アカで適当にミームとネタ投稿を投げること。 その夜もいつものノリでこう呟いた。 「異世界…

クリスマスが終わった朝。 片付けきれない飾りと、冷えた匂いだけが残る部屋で、私はひとつの点滅を見ている。 何かを思い出すために。あるいは、確かめるために。 静かな短編です。

『モバイルオーダー革命』をカクヨムコン短編部門に応募しました。 地方の小さな商店街。 待ち時間に疲れた人たちの姿を見て、春木悠真は思った。 「便利」ではなく、「余裕」を作る仕組…