概要
彷徨う不老不死の少年は温かい場所を知ってしまった
朔の夜の迷い人と呼ばれる存在である少年は精霊使いの女、イルヴァと出逢う。突然にこの世界に現れ、そしてまた消えては忘れられ、またどこかに現れる……そんな永遠に等しい時間を孤独に流離っていた少年にとって、それは一瞬の、気紛れな時間となるはずだった。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!忘れないで。僕を
そうこれは、人の記憶を彷徨う少年の物語。
この村には「誰も知らない男」がいる。
一体何処からきて、何処へ行くのか。
わかっているのは、古い北方の言葉を使うこと。
それ以外は、誰も何も知らない。
この辺りは、アメリカのハドソン川あたりを放浪していたとされる都市伝説上の人物『レザーマン』を彷彿とさせます。
しかし、彼は放浪をしていたわけではなく……
それは彼に課せられた残酷な運命とでも申しましょうか。
『夜空から月が消えてしまうと、誰もが彼を忘れる』という呪いめいた体質を持っているのにございまして。
ゆえに彼は、おそらく何処かに放浪していたわけではなく、ずっとそこにいて、人間の心を…続きを読む