楓子は中納言家の二の姫。母を亡くし、父には顧みられず不遇な姫君でした。ある日、入内した妹の祈祷のために来ていた加茂利憲に力を見出され、陰陽生として男装して楓として出仕することになります。妹姫を守るために。
ここから物語がはじまります。
人付き合いは苦手な利憲、人妻や後腐れない恋を謳歌する斉彬。そこに入る男装の姫。
萌えないわけがありません。このシチュエーション。
また、陰陽師のバトルもあり、カッコいい呪文などバトルシーンもオススメ…!!
ミステリ要素もあり、誰が呪いをかけているのか追いかけていくのもドキドキして面白いです。
それでもこの作品のいちばんの注目は、人間模様だと思うのです。
人が人を想うことが、とても美しく書かれています。楓と桜子(妹)、楓と利憲、斉彬と楓……。
個人的には斉彬が好きでした。中盤から恋絵巻を盛り上げてくれました。
それぞれのキャラクターも立っていて、愛着が湧きます。
ライト文芸ですが、文章は流麗で読みやすいです。とても文章力があるので、想像も広がります。
ぜひ、ご一読ください。オススメします!
平安時代___私たちの普段の生活からはかけ離れた世界。言葉も文化も何もかもが“無知なままでは書けない”世界。そんな世界が舞台であるこの作品に自然と引き込まれてしまった、無知な私___
きっとこのお話を作るために、平安時代の暮らし、文化、身分制度などをきっちり学ばれたのだろうな、と感じさせる表現。それが1番読み手をこのお話の世界観に惹き寄せてくれているのではないかなと思います。今は使われていない、現代人には馴染みのない単語の一つ一つが、読者を平安時代へと誘い、巧みな表現力が臨場感を生み出している。素晴らしい作品です!!
実は私が主催した「あなたの自信作を読ませてください!」という企画からお邪魔させていただきまして、本当にこれは胸を張って「自信作」と言えるなぁ…なんてしみじみと思いました
皆様も是非ご一読を✨一話目から平安の世へ惹き込まれること間違いなしです!
平安の闇を舞台に、妖が跋扈する後宮の謎と恋が絡み合う物語。ヒロインの楓子は孤独な姫ながらも強く賢く、運命に抗います。陰陽師・賀茂利憲との出会いが、彼女の未来を大きく変えていきます。
楓子は、大切な人を守るため、身分を隠して真実を追います。妖を見抜く眼と呪詛に耐性を持つ彼女の異能は、物語の鍵。一方、利憲は冷静でありながら次第に彼女の存在を意識するようになります。互いの心の距離が少しずつ縮まっていく過程が丁寧に描かれています。
文体は雅かつ軽やか。妖と陰陽道の神秘的な要素がロマンスの魅力を引き立てます。異能が明らかになるにつれ、宿命と向き合う楓子。試練に直面するたびに変化する利憲との関係から目が離せません。
互いに惹かれ合いながらもさまざまな困難に翻弄される二人。彼らの運命がどのように交差するのか。切なくも美しい恋の物語に、心を奪われる作品です。
平安時代を描いた作品と言えば、やんごとなき雰囲気の裏で行われる宮中の愛憎劇や、式神操る陰陽師のアクションファンタジーがぱっと思い浮かぶかと思います。
そうです、まさにそれが詰め込まれてます。
更にミステリ要素もあり、宮中のあちこちを移動して捜査する様子は、シティアドベンチャーを見ているかのような雰囲気があります。
つまり、平安ものに求められているものの要素を贅沢に詰め込んだ上に、+αまでトッピングされてるわけです。
また、文章表現も平安の時代にふさわしい落ち着いた雰囲気が漂っており、それでありつつも固くいかめしい雰囲気のない、女性主人公らしさのある角の丸い文章となっています。
そのおかげで、実に読みやすくスッと入ってくる文章になっています。
この手のジャンルに苦手意識を持っている人でも楽しめるため、そういった人たちにこそ読んでいただきたい作品です。
楓子は二の姫であり中納言の娘ですが、母親を無くして淋しい生活をしておりました。そんな時、彼女の腹違い妹の姫桜子の病の祈祷に呼ばれた陰陽師の賀茂利憲と出会います。利憲が姫の呪いを祓った後、桜子に会いたいと願う楓子を、彼は中納言邸から連れてゆきました。利憲の指示で男装し楓と名乗って陰陽生になります。桜子の警備を任された左近少将の斉彬と仕事をともにします。そんな最中、桜子が狙われていき、怪しげな獣が現れるようになり利憲と斉彬とともに楓は自分の大切な家族を守ろうとしますが……。
平安時代、描写も見事であり、陰陽師としての和風ファンタジー要素、かつ陰陽師としての描写も書かれる文章力は想像できるもの、ストーリーも目で追ってしまうほど最後まで読んでしまいました。
そんなストーリーの最中に描かれる恋愛も見届ける価値ありです。
平安時代のファンタジーが好きな人におすすめ。
一読してみてはいかがでしょうか?
現時点で全話読了してのレビューとなります。
様々な恋愛小説を書かれている藤夜さまの最新作! 今回は平安を舞台とした和風恋愛ファンタジーになっています。
今までの作品では西洋風を舞台としたファンタジーが多かった中、見事に平安の情景を描かれていて感服しています(゚A゚;)
そんなこの小説は、楓子という名のお姫様が主人公となっています。楓子は様々な事情を抱えており、ある出来事から男装をし『楓』と名乗り事件に関わっていく……というのが大筋となっています。
さて、皆さん『平安』と聞くと何を思い浮かべますか?
そう!【陰陽師】です!!
出てきます! イケメンの陰陽師たちが!!
忘れてはならないのが、この小説が恋愛ファンタジーだということです。果たして男装をして性別を偽る楓子と陰陽師はどうなっていくのか。
現時点ではまだ恋愛にまで発展はしていません。だからこそ続きが気になる!!
皆さんも是非読んでください! 内容の面白さも然ることながら、本当に文章が凄いんで!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
平安舞台&男装&三角関係、好きな要素モリモリで楽しく読ませていただいております!
主人公の楓子は妖が見える体質で、異能の持ち主です。
彼女は呪詛されている可能性がある入内した妹(女御)の桜子を自分なら治せるかもしれないため会わせてほしいと陰陽師・賀茂利憲に申し出ます。
賀茂利憲に陰陽生(男)として寮に入ることをすすめられた楓子は楓と名乗り、男装して出仕することになります。
↑もうこの時点でとってもワクワクしますよね~!!主人公が自分を偽るシチュエーション大好きです!
賀茂利憲は屋敷を式神だけで回しているような式神使いなので、楓子の周りには式神も出てきます。
楓子の身の回りのお世話をしてくれる飛燕という式神、雰囲気がとってもお美しくて好きです!!
「きっと、全て上手くいきますわ。わたくしがついておりますからね」←はわ~~~言われたい
楓子はさらに、利憲の屋敷に訪れた左近の少将・斉彬さまと出会います。
会って早々にプレイボーイっぷりを発揮する斉彬……楓子が女性だって気付いてるのでは???と思うくらいグイグイ迫ります。気付いた時が楽しみですね~(●´艸`)ムフフ
古くからの仲であるという利憲&斉彬の掛け合いも好きです。この二人、もっと見たい……!!
楓子はそんな利憲&斉彬と共に妹の桜子の病についての調査を開始します。
女御に呪詛をかけているのは一体誰なのか……このあたりはまだ謎な部分が多くてワクワクします。
犯人が後宮、もしくは公卿の誰かかもしれないという発言も出てきて妄想が膨らみます。
キャラクターが魅力的なのはもちろんミステリー要素も楽しくて、続きが気になるところ……!!
更新応援しております!
中納言邸の西の対屋に暮らす二の姫、楓子(かえこ)。
一方、東の対屋に暮らしていた三の姫、桜子は今上帝に入内した。
平安の香り漂う物語の舞台ですが、冒頭から、何やら不穏な気配に満ちています。
それは、中納言邸に潜む呪詛と妖(あやかし)の気配。
しかも妖は桜子のいる内裏にまでうごめいているようなのです。
そんな中、陰陽頭(おんみょうのかみ)に自身の持つ異能を見抜かれた楓子は、彼にさらわれ、男装の上、陰陽生として出仕することを決意します。
大切な妹、桜子に会い、彼女を苦しめる病から救うために———。
現在第6話までの更新ですが、もう先が楽しみでワクワクしています。
楓子の秘められた力は?
楓子の妹、美しい桜子はどんな女性?
白皙の美貌の陰陽師に美青年の少将♡
楓子が恋に落ちるお相手はどちら?
雅な世界に、男姿で凛々しく立つヒロインの姿はさぞ映えるでしょう。
今後の展開に目が離せません♡