概要
お題の『未知』も挑戦しております!(無理くりかもしれませんが汗)
全6話、だいたい9500字です。
19世紀末・ヴィクトリア朝の終わり頃をなんとなく意識しておりますが、きちんと歴史考察できておりませぬ故、ボロがでておるやもしれませんが、何卒ご容赦を(;^ω^)
あらすじ
19世紀末、イギリスのとある地方都市……新米記者のウォルターはかつて世間を騒がせた疑惑の紳士トム・トレンブルから「幽霊を捕まえた」という内容の電報を受けとり、しぶしぶ彼の住む「幽霊屋敷」に向かう。
屋敷に到着するなり、手荒い歓迎を受けるウォルター。
その後、どうにか問題が片付くと、彼はトレンブル宅のある一室に招かれた。
そこは、降霊術に使用する部屋のようで、円卓の上には大
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読み返したくなること必須!散りばめられた秀逸な伏線と強烈なキャラクター
すごいです!
時代は少し古めかしさのかおる近代のイギリス。イギリスといえばミステリーと幽霊!
タイトルにもなっているトム・トレンブル氏はとても気難しい性格で、それに振り回される新聞記者がいて……なんて構図も楽しげであるあるーと思っていたら、またその新聞記者の彼も負けじと強烈な行動力を発揮していきます
描写一つ一つがとんでもない行動をするキャラクターたちであるというのに納得感のあるリアリティさでグッと魅力的!
その中で自然に盛り込まれた描写は、あとあと物語が進むにつれてしっかりと効いてきます
わたしは数回読み返して、あっと新たな発見をいくつも見つけました!
短編ながらどんでん返しも含めて気…続きを読む - ★★★ Excellent!!!狙い澄まして、当てるのは。
幽霊捕獲の一報から幕を開ける本作は、ミステリやロマンス、コメディ要素を載せたゴシックホラーである。
ハングリー精神旺盛な記者・ウォルター氏は、降霊術に傾倒した狂人・トレンブル氏の体験を聴取するため彼の屋敷を訪れた。
そこでウォルター氏はトレンブル氏が狂人と呼ばれるきっかけを作った事件の真相と、トレンブル氏の気持ちに触れることになる。
ホラー好きなら嬉しくなってしまうであろうポルターガイスト現象や、各所に撒かれたフックが誘うミスリードに胸を高鳴らせている段階も心地好いが、真実が明かされる段階に至ったなら、それまで以上の爽快感をおぼえることだろう。
2人の関係性の変化も見逃せない。
箱に捕ま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恐怖だけで終わらない、軽快な怪奇譚
十九世紀イギリスの降霊術を題材にした物語——まるで翻訳されたヨーロッパ・ゴシックホラーを読んでいるような没入感でした。
しかし読み終わりは決してドロドロせず、むしろ不思議と爽やかな余韻が残る。その感覚がとても新鮮でした。
トム・トレンブル氏は本当に降霊術を行っていたのか。
そしてウォルターは、霊の望むとおりに怨念を晴らしたのか——。
一度読み終えたときに「え? どういうこと?」と立ち止まり、二度目でようやく“構造”が見え、三度目で深い納得に至る。
そんな緻密さと読み応えのある作品でした。
トム・トレンブルとウォルター、
この二人が幽霊怪奇の世界で活躍する物語を、これからも楽しみにしてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!奇怪な事実を語る者は、いつだって狂人めいている
ホラーに「狂人」と聞くと、ワクワクとしたものを感じてしまいます。
理性を失う前の姿、狂ってしまったとされる背景事情、そして普段の狂った言動、そして奇怪な真実との整合性。
そこに悲劇が感じられ、納得して同情し、そして物語を劇的に変えるカギとなる存在、それがホラーにおける「狂人」です。
本作は、そんな「ホラーにおける狂人」を見事に描いています。
彼が狂ってしまう前の栄光ある姿、そして狂う原因となってしまった悲劇、落ちぶれ果てた現在の姿、それでもなお真実を見つめ続ける精神性。
まさに「かくあるべし」な狂人です。
そんな見事な「狂人」によって回される本作もまた、コンパクトでありながら二度三度と読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!怪談、喜劇、ミステリ、愛憎劇! ひとつでもお好きならぜひここへ!
新米記者ウォルターは、ちょっとした有名人トレンブルから「ユーレイ トラエタ スグニコイ」との連絡を受け、彼の元へ向かうが──。
いやあ、すっごいすっごい……。
すごいものを読みました!
もう、絶対2回以上読むことになると思います。
私だけ……?と不安にもなりましたが、コメント欄を確認しましたので安心して申し上げられます。
「絶対2回以上読むことになります!」
特別に難しいことをしているわけではないのです。
文章もとっても読みやすい。
なのに、一度読んだだけでは「ん? え? あれ……?」となるのです。
お話は最初に書きましたとおり、記者がある有名人のもとに行き、彼が捕まえたという…続きを読む