概要
四十光年の彼方から届いたのは、人類最悪のわらべ歌だった。
国立天文台に勤めて三十年。田中道夫が初めて捉えた地球外生命体からの信号。スピーカーから流れてきたのは、かつて田中を地獄の底へ突き落とした、あの忌まわしいわらべ歌だった――。 四十光年の彼方から、巨大な「茶色い螺旋」が接近する。 これは侵略か、福音か、それとも単なる悪ふざけか。 史上最低のファーストコンタクトが今、始まる。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!~ 四十光年の彼方から「みっちゃん」が来た ~
「みっちゃんみちみち……」この一行を読んだ瞬間、日本人なら誰もが記憶の底から引っ張り出される、あのわらべ歌です。それが四十光年彼方からの宇宙人のファーストコンタクトだった、というだけで既にAshさんの勝ちです。
国立天文台30年のベテランが受信した信号、迫りくる「茶色い螺旋」、真剣すぎる研究者たちの分析会議コズミックSFとして完全に筋の通った緊張感の中に、あの歌が流れ続けるシュールさの落差が絶妙で、笑いながら怖くなる稀有な読み心地です。
5158文字・全7話・完結済み。「ヘイワナミライ」でも「英雄」でも視点のズラし方で読者を驚かせてきたAshさんが、今作で最大の爆発を起こしています。