もっとも残酷な境遇とは、この宇宙すべてが自身に対する悪意に満ち満ちていることでしょう。主人公の幼き日々にその心に深い傷をえぐった、下劣なまでに無邪気なその言葉。成長し、知識の塔の高みにまで登りつめた今になって、その亡霊が、宇宙そのものの具現となって押し寄せてきたとしたら……。頭を抱える主人公に対して、あなたはきっと腹を抱え……それでも、気がつけばこの恐怖がべっとりと手にこびりついていることでしょう。
無邪気の顔をかぶった未知って死ぬほど怖い。なのに相手はずんずんとお構いなしに迫ってくる。泣けて笑えて、読んでたら思わず声が出る作品。この未知なる脅威に見舞われた、全ての人類に拍手とねぎらいを送りたい…!面白いから、ぜひたくさんの人に見てほしい!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(231文字)
この作品すごいです! 宇宙観測者たちの緊張感と、宇宙から迫りくるものの緊張感のなさのギャップに爆笑です。観測者たちは真剣そのものなので、裏の裏まで分析しようとするのですが、それを嘲笑うかのように歌われる下品なわらべうた。そのシュールな光景には笑いを禁じえません(笑)。読み終わる頃にはわらべうたが染み付いていることでしょう……みっちゃんみちみち……
迫りくる『未知』。研究者たちの焦燥と、真剣すぎる議論。そして――人類がまだ知らなかった『遭遇の形』。これは正統派SFだ。しかし、最後に目の前へ現れる『それ』を見たとき……きっとアナタの顔は驚きながら笑っているだろう。世界中の『みっちゃん』へ送る圧倒的スケール短編。さぁ、あなたも今日から……みっちゃん、だよ?
「お題『未知』からこう繋げるか!」と発想(奇想?)に驚かされました。 ストーリーの馬鹿馬鹿しさを売りにした作品はよくありますが、本作は一味違います。 全部が全部馬鹿馬鹿しいのに、微妙に「宇宙背景放射」とか「ドップラー効果」とかを持ち出してリアルっぽさを演出することで絶妙な読み心地を体験させてくれます。 さらに「いじめ」に関する若干のシリアス風味も登場し、読者の心を掴みます。 あらすじにある「茶色い螺旋」とはいったい何なのか。あなたには分かりますか……!?
宇宙の彼方から送られてきたメッセージ。それは、多くの日本人が知る、あのわらべうただった。「みっちゃん みちみち うんこたれて……」一体なぜ。謎が謎を呼ぶ。発信元はどんどん地球に近づいてくる。そして――!しばらく悩んだけれど、この物語の面白さを解説するのがむずかしい。とにかく全国のみっちゃんのみならず、すべての人に読んでほしい。
ツボりました。Ashさん、天才説に一票。ありますよね、馬鹿らしいと思っているのに、ついつい口ずさんでいる自分に驚く事。宇宙人も歌いたかったのでしょうね。
下品なわらべ歌が宇宙の基本構造を表しているのではないか、など大真面目にくだらない議論がされていて良かったです宇宙人の価値観はよく分かりませんね笑
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