「みっちゃんみちみち……」この一行を読んだ瞬間、日本人なら誰もが記憶の底から引っ張り出される、あのわらべ歌です。それが四十光年彼方からの宇宙人のファーストコンタクトだった、というだけで既にAshさんの勝ちです。
国立天文台30年のベテランが受信した信号、迫りくる「茶色い螺旋」、真剣すぎる研究者たちの分析会議コズミックSFとして完全に筋の通った緊張感の中に、あの歌が流れ続けるシュールさの落差が絶妙で、笑いながら怖くなる稀有な読み心地です。
5158文字・全7話・完結済み。「ヘイワナミライ」でも「英雄」でも視点のズラし方で読者を驚かせてきたAshさんが、今作で最大の爆発を起こしています。