箱に閉じ込められたのは幽霊か、真実か?

ヴィクトリア朝の怪奇譚としての雰囲気の完成度が高いのはもちろんのこと、
本作の魅力は「語られなかった真実」そのものにあると感じました。

記者という語り手を通すことで、事実と物語、真実と記事の境界が曖昧になっていく流れが上手いなと感じました。

幽霊よりも、人間社会の都合や沈黙のほうが恐ろしい、そんな余韻を残す、知的で読み応えのある短編で、おすすめです!

その他のおすすめレビュー

ひつじ・メイ🐕️さんの他のおすすめレビュー111