概要
『人間ドラマ×五行思想×ダーク系和風異能ファンタジー!』
*心理描写6割、戦闘描写4割くらいの体感で、スピード感よりキャラの関係性を重視した作品です。
【あらすじ】
人の『煩悩』から生まれる異形の存在――『於爾(おに)』。
その討伐を生業とする青年・雛美恭介には、六年間果たせずにいる約束があった。
かつて恭介が想いを寄せていた少女・安曇永遠子。
彼女が死の間際に遺した願い。
それは――妹である『刹那』を救うこと。
人の身でありながら『神』としての役割を背負わされた刹那は、稀有な異能を持つ代償として、その命を削り続けている。
そんな彼女を救うには
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!視えるのは、向日葵のような……
最新話まで追いついたので書きます。
独創的な美しさ。妖しさに潜む鮮やかさ。本作を言い表すのなら、この言葉が相応しいのではないかと思います。
日本に似ていながらも日本ではない「爾溢(にほん)」を舞台に、他者の心を色と器で視ることが出来る主人公・雛美恭介と「於爾(おに)」と戦う一族に生まれたヒロイン・安曇永遠子の2人が主軸となって進みます。
先述したように、見どころの1つは勿論のこと世界観です。ベースは本作のあらすじに書いてある通り「五行思想」が置かれており、故に和風でありオリエントの気風が漂う世界になっています。
現実のものに在りながらも、現実のものとは違う名を付けられたものたちは読んで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!令和ならではのオニ退治
恭介の「心を色と器で見る眼」という発想がとても新鮮で、ただそれはこれ見よがしな能力ではなく、ベクトルはおもに心へ向くことになる。
かたや明るく振る舞いながらも傷を持つ永遠子は、『於爾(おに)』を退治する五家の一員で予言能力を持っている。
理不尽な立場ゆえに運命に抗う彼女の繊細な心に触れるたびに、応援せずにはいられない気持ちになりました。
「見えてしまう」ことは良いことなのか、はたまた…
なにより本作の魅力は丁寧な心理描写であり、戦闘の中にあってさえも、その根底には使命感や葛藤が渦巻いているのがわかります。
なかなかこうも独特の世界観を広げながら、個の心情に迫ることはできないもの。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心を視る少年と向日葵の少女の和風異能譚
第壱話から第玖話まで拝読させていただきました。
この物語で強く惹かれるのは、恭介の「心を色と器で見る眼」と、永遠子の〖予言〗が、単なる特殊能力ではなく、二人の孤独や傷を結び直すための装置として機能しているところです。
学校でのやり取りは瑞々しく愛らしいのに、その裏では『於爾』や五家、五行思想に基づく世界観がしっかりと息づいていて、青春と異能バトルが無理なく溶け合っています。
作者の小説に対する天才的な資質を感じました。
さらに『木』の領での出来事や、永遠子が「守られるだけではいられない」と向き合う第玖話まで読むと、可憐さの奥にある痛みと強さが見えてきて、続きへ進まずにいられません。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!和と異能の花香る、美しき幻想ファンタジー
<爾溢(にほん)>——現実の日本と分岐したかのような幽玄で神秘的な世界観です。
語彙やロケーションには絶えず宗教的なモチーフが融け込み、時折忍び寄る妖しく悍ましい気配さえも、陰と陽の美しさを織り成す1ピースです。
そこに生きるのは、圧倒的なヒロイン力を持つ永遠子。
時に笑い、時に悩み、怯え、それでも戦う等身大の少女です。
そんな彼女のひたむきな輝きには、登場人物のみならず読み手の心まで委ねられ溶かされてしまうことでしょう。
けれどプロローグで語られた「事実」が、不吉な予兆となって脳裏にチラつき続ける……。
だからこそ、彼女が生きる今この瞬間の尊さを際立たせてくれるのかもしれません。
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