強さよりも“見守る視点”が印象に残った作品
- ★★★ Excellent!!!
五行思想をベースにした和テイストの世界観が印象的で、
陰陽師ものや『孔雀王』『サザンアイズ』といった作品が好きな僕には、
導入から強く興味を惹かれました。
本作の主人公は「見えてしまう能力」を持っていますが、
いわゆる圧倒的な力で物事を解決していくチート的な存在ではありません。
むしろ、傷つきやすさや戸惑いを抱えた人物として描かれており、
五家の一員として厄災と向き合う永遠子に支えられながら、
彼女が背負わされている立場の理不尽さを
“外側”の視点から見つめ続ける役割を担っています。
主人公でありながら、
同時に観察者であり、共感者でもある──
その立ち位置が、「主人公=読者」という感覚を自然に生み出しており、
物語世界を一歩引いた場所から体感しているような読後感が残ります
現在44話中33話まで読み進めていますが、
世界観の設定だけで引っ張るのではなく、
人物関係や感情の積み重ねによって物語が展開していくので、
「ここから、どう展開するんだ?」
と素直に感じさせ、先を読み進めたくなる作品だと思います。