概要
猫型自動人形のソラは、荒廃した世界でハンターのラドリーと出会う。
心を持たないはずの機械と、空虚を抱く青年。
「空っぽ」だったふたりは、世界の片隅で少しずつ心を重ねていく──
イメージイラスト
https://kakuyomu.jp/users/aya-shiro/news/822139841788409017
小説家になろうでも公開しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「空っぽ」は、始まりでした。
「空っぽ」。
どこかの物語では、「僕の心は空っぽなんだ」といったように、虚しさや悲しさを表すものとして使われがちです。
けれど、AIネコのソラが語る「空っぽ」は、まったく逆の意味を持ちます。
空っぽだからこそ、できることがある。
日常のやり取りを重ねる中で、そこに何が詰められていくのか——気づけば、延々と覗き続けたくなる日常譚です。
ソラがラドリーにかける言葉はどれも魅力にあふれていて、荒廃した世界をそっと温めるだけでなく、読み進めるほどに読者の心にも静かに、しかし確かに刺さってきます。
ソラは一体どこから来たのか。ぜひ結末まで追ってみてください。
ソラという存在には、作者さまの想い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!SFという形を借りて描かれた、祈りの物語 🕊️
機械の猫・ソラが可愛いだけのほんわか作品ではありません。
油断して読むことなかれ。
この物語は、AIという存在を通して、哲学的思索の中で
「心とは何か」「優しさとは何か」を見つめ、失うことと、
残される希望の両面を描いた作品です
第3話がキーになっており、
🐈「『空っぽ』だから、『楽しい』をいっぱい詰め込める素敵な名前なんだって。」
というソラの無邪気なセリフとは対照的に、広がる残酷な世界。
この真実味が、私は好きです。
このセリフは、「希望と可能性の象徴」でありながら、
残酷な世界を映す鏡でもあります。
「心を持つAI」を創ろうと葛藤した、
ソフィア博士の祈りがそこに込められてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!焦げたパンケーキと紙の魚――小さな幸せが紡ぐ世界
『猫、猫、猫!』は、ただのSFファンタジーじゃありません。心の奥に静かに語りかけてくる、やさしさと成長の物語です。
主人公ソラは記憶も目的もない猫型自動人形ですが、「空っぽ」という不安と、そこに少しずつ“楽しい”や“好き”を詰め込んでいく無垢さがとても愛おしい。冷静で不器用なラドリー、陽気なマイロと共に過ごす日々は、世界の喪失や孤独だけでなく、日常の小さな幸せや絆の積み重ねがどれほど人(や猫型ロボット)の心を満たしていくかを静かに教えてくれます。焦げたパンケーキや紙の魚といった何気ない出来事が、なぜかじんわり心に残るんです。
「空白」や「空っぽ」が不安で仕方ない人も、その“隙間”を…続きを読む