タイトルに引き込まれて読み終わったのですが、楽しかった!
些細なことから記憶が消えていることに気づいた学生たちが集い、消えた記憶について調べていきます。
彼らの行動を追いながら、読者もこの世界の特異な点について知ることになります。
けれど、危険が迫りはじめ、消えている記憶は消されているのだと彼らは自覚します。
一体、何のために?
世界の欠落を追いながら、それぞれの恋や絆が育っていくのがいいなあと思いました。
喪失と獲得が絡まりあった物語です。
物語の最後、付け加えられたもうひとつのifの結末によって切なさが増して胸を打ちます。
路地裏に降ってきたのは、雨ではなく「人」だった。
ありふれた朝、大学生の“僕”が遭遇した事故。
血に染まるアスファルト、止まらない出血、助けを呼ぶための一本の電話。
ここまでは、現実でも起こり得る光景だ。
だが、現れたのは救急隊ではなく、黒いスーツとサングラスの男たち。
彼らの口から出る言葉は、どこか決定的にズレている。
「信号の弱まった人物」
「識別コード」
「記憶の消去と上書き」
助けるはずの存在が、“処理”を始めた瞬間、この世界の正体が静かに輪郭を現す。
恐怖を煽る派手な描写はないのに、読み進めるほど背中が冷えていくのは、
この世界では「死」が異常ではなく、管理対象だからだ。
タイトルが意味を持ち始めるラストまで、息を止めるように読まされる第1話。
「死とは何か」「生きているとはどういうことか」を、
説明せずに突きつけてくるSF導入として非常に強い一編です。
SFミステリーに青春群像劇と恋愛要素を巧みに融合させた、非常に完成度の高い物語。独創的な世界観と哲学的テーマを軸にしながらも、キャラクターたちの感情や成長が丁寧に描かれており、読者を深く引き込む力があります。
物語全体を支える設定が非常に魅力的。「死」という普遍的なテーマを大胆に再解釈し、それが人間関係や社会にどのような影響を与えるかを探求しています。この設定は単なる舞台装置に留まらず、物語の進行やキャラクターの行動原理に深く関わっており、読者に強い印象を残します。
個性的な登場人物たちもまた、本作の大きな魅力です。主人公である恭哉は、独特の感性と強い意志を持つ青年。ヒロインの姫花は儚げでありながら芯の強さを持つ少女。また冷静沈着な真人や明るくムードメーカー的な優斗、それぞれ異なる背景や葛藤を抱える莉奈と美樹も、物語の中で重要な役割を果たしています。彼ら6人の関係性は、友情や恋愛、信頼が複雑に絡み合いながら描かれており、多層的なドラマとして楽しめます。
この物語は哲学的な問いかけも含んでいます。「記憶」と「存在」の関係、「喪失」とどう向き合うべきか、といった普遍的なテーマが作品全体を通じて提示されており、読後には深く考えさせられます。それでいて難解すぎず、エンターテインメントとしても十分に楽しめます。
SFミステリーとしての緊張感と青春恋愛ストーリーとしての甘酸っぱさ、そして哲学的テーマによる知的刺激が見事に融合した作品。独創的な世界観とキャラクターたちの成長が紡ぐ物語は、多くの読者に感動と考察の余地を与えることと思います。
なんだか気になるタイトル過ぎて思わずよんてしまったんですけど……。
でも、予想通りといえば予想通り。
『死』という言葉、文字? だけでデスゲームやホラー、スプラッタを想像してしまったんですけど!
読みはじめて3秒でスプラッタやホラー系と認定!
なんてものを読ませてくれるんだ!
日華先生!ホラーやスプラッタは私読めないんだって!
みなさん!こちらのおはなし、ホラーやスプラッタは含みませんが、3秒で人が死にました。閲覧注意です!
合わないと思ったら迷わずブラウザバックして…。く、だ さ……、アレ? なんですか? コレは! 凄く読みやすくて続き読みたくなるんですけど!
そこの引引き返そうそうと思った奥様方。ちょっとおまください! ブラウザバックするのはちょっともったいないかもしれません! もう少し読んでみませんか?
……。
いえ! もう少し読みましょう!
もし何かあったら日華てまり先生に責任とってもうということで……。