「空っぽ」は、始まりでした。

「空っぽ」。
どこかの物語では、「僕の心は空っぽなんだ」といったように、虚しさや悲しさを表すものとして使われがちです。
けれど、AIネコのソラが語る「空っぽ」は、まったく逆の意味を持ちます。

空っぽだからこそ、できることがある。
日常のやり取りを重ねる中で、そこに何が詰められていくのか——気づけば、延々と覗き続けたくなる日常譚です。

ソラがラドリーにかける言葉はどれも魅力にあふれていて、荒廃した世界をそっと温めるだけでなく、読み進めるほどに読者の心にも静かに、しかし確かに刺さってきます。

ソラは一体どこから来たのか。ぜひ結末まで追ってみてください。

ソラという存在には、作者さまの想いと、劇中の開発者の願い、二人の“生みの親”の愛情が重なって込められている——そんな気がしてなりません。

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