きみを書く

高校一年生の中川芽実は音楽の授業中、机に残されたノートを手にする。
何気に開くそのノートの中には、感情を深く表現するラブソングが綴られていた。
心を奪われた芽実はなんとかこの人に逢いたいと、ともだちの松浦七星に持ち主を探し出そうと声をかける。
重々しい内容に初めは七星も気が乗らないが、芽実の真剣な思いと変わっていく姿につられて本気になっていく。
３年生が卒業する前に何とか探し出したい２人は、ノートを拾った授業の前の時間が怪しいと思い同じ時間に音楽室へいく。
そこにいたのは軽音楽部の部員たちだった。
３年生の桜木あかね、渡瀬ゆづる。
２年生の丸本修哉、
１年生の奈良大成と藤澤夕綺。
この中に自分の心を惹きつけた言葉を綴る人が居る。
正体を突き止める為に芽実は軽音楽部に入ることになるのだが、流れ…続きを読む