第6話 そらの詩
強く美しい君を嫌いになりたい
いや違うかそれじゃあ今と同じだ
君を見てもなにも揺れない僕になりたい
「おも…」
ページを進めていくごとにこれは本当に誰にも見られたくない爆弾だなと思う。
よくこんなものを学校に抱えてこれるもんだ。
この詩の相手なんかに知られてみろ、一族ごとまるっと爆発しちゃう威力だよ。
そう思うが、やっぱり羨ましさも感じる。
こんな言えちゃうような、そう思わせる相手のこと。
“そら”を見つけることが出来たら、相手がどんなひとかも聞きたい。
ページを進める
きみの周りを揺蕩うぼくの想い
恋の淵の寂寥
……はあ?
もうわけがわからん。
検索しなきゃ読めないし意味がわからない。
教えてあげよう、難しすぎて共感を得られんぞと。
ほら、みんなが歌ってるようなことでいいんだ、と。
空の星がきれいで君に話したくなった
100歳になっても手を繋いでいたいとか
こんな私でもパパッと浮かぶような詩がみーんな思い当たるし、たくさんの人に刺さっちゃったりするんだから
柔らかい光線が夕空の瞳に反射して目を細めた。確かめたくてその頬に触れたくなった
とかね。
まあ、でも私はやっぱりすきかもね。
そのくらい愛されたらなんて羨ましく思うよ。
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