凛々レ縷々

ハロウィンの夜、「トリック・オア・トリート！」と町内を巡っていた小学生の兄妹・大空勇輝と澪。二人が薄暗い裏路地で出会ったのは、あまりにもリアルなゾンビだった。何かを探すように彷徨…

偉大な錬金術師の葬式を終え、工房を継いだ弟子。 遺言には「すべてを遺す。賢者の石も」とある。机も棚も屋根裏も空振りの末、足に纏わりつく黒猫の首元に違和感を覚えた。

元詐欺師のフィアーが、 事件へ好き放題に介入し、 口先と頭脳でバッサリ解決!! 1919年 ロンドン ルイシャム地区。 借りたアパートを探偵事務所に改造し、 フィアーは勝手に『…

秋葉の片隅にあった小さなメイド喫茶《ローズティアラ》。そこは、常連客たちに愛される穏やかな場所だった。しかし、ある雨の夜に突如として発生した火災が、店と、そして一人のメイドを奪い…

今はただ沈むだけ。

アンドロイド犬は、帰らぬ主人を駅前で１００年も２００年も待ち続けた……

殺害現場に残されたダイイング・メッセージ。重要参考人が現場に呼ばれ、探偵の推理が始まる……。 自主企画『ミステリーを書く貴方へ挑戦状【お題・コーヒー】』参加作品です。

1986年4月、アイドル歌手マリコが自殺する。大ファンだった僕と山口は、TVや雑誌の情報をもとに死の真相を推理する。

夏の、とある日。 ―― 私は一人の妖精と目が合った。

夏子と菜々美が高校に入った時のスピンオフ編です。 後味が良い物語ですし、本編も1,700文字と短いです。 軽うーく読んで頂ければ。 元々は春先に書いた物で、桜の木だとか菜種梅雨…

Xで連載していたショートショートです。

僕がカフェで考えたことと、僕がカフェで見るもの。 所詮全ては単なる事実。 （※キャッチコピーはSyrup16g「リアル」の歌詞より）（反省はしていない） （※どこまでがフィク…

毎日、自宅ドアの前にある不自然なもの。 日常に起きた小さな違和感の真実を知るとき、自分自身の醜悪な側面も知る。 人の死により、平凡なはずの自身にある狂気に気づくある人間の話。

カクヨムコンも近いので、長編部門に挑戦したいけど10万文字は大変そうだあ……と思ってる方へ。 自戒も込めています。

書籍化されました。 改稿を重ね、書籍版とカクヨム版では異なる部分が発生しています。 きちんとしたものを読みたい場合は書籍版がおすすめです。 ―――――――――――― 悔しさを、…

帰り道、私は踊った。何でことのないただの帰り道。でも悲しい何か忘れているような感じがした。踊ることでそれを誤魔化している感じがした。 あぁ、思い出した…

『鏡をなくした神さま』は、 “創る者”が“見る者”になるまでの、 静かで深い魂の旅を描いた絵本です。 自分をうつす鏡を失った神さまが、 地上の人々の中に散らばった“光のかけら”…

魔法のiランド「ありがとう。またね、大好き」ショートストーリーコンテストに投稿する為に書きました。 〜二月の思い出〜

極短編ホラーです。

遠くの君の姿を星の海に

wkwk-0037様自主企画参加作品です。

何もないままホワイトデーが過ぎていった。 何もなかったことは当たり前、なんだけど。 それでもちょっとは……。 　 　 『安藤さんと遠藤君』シリーズです。 前作の安藤さん目線になり…

「退屈が罪なら、混沌こそ自由──アポロニア、覚醒の朝」

数々の事件を解決します 火、もしくは金更新

特急あずさの車窓から見えた様子の記録。 列車は都会まで伸びています。そしてその先まで引かれているのです。

丼の中で目覚めた一粒のイクラ。 彼女の願いはただひとつ。 「海に帰りたい」 しかしそれは、食品として人間に食べられるという宿命に背くことだった。 仲間と共に魔法少女へと変…

明良太(あらたち)神宮の巫女として迎え入れられた少女・一ノ姫は、並外れた霊能力を持つ人物だった。ある日、そんな彼女の能力に興味を持った吾桶来ノ神(あづくるのかみ)は、母である命ノ…

いま見ている景色は、ほんの一部。見えない景色を見るために、私は今日も⋯。

直樹の「絶望」と「再起」 仁の「喪失」と「赦し」 香織の「希望の眼差し」 響子の「迷い」と「祈り」 そして、すべてを繋ぐ「青陰」という静かな奇跡 高校時代、交差した四人の感情は…

主人公は会社員で妻と二人暮らし。子供はいない。取り立てて不満はないが大きな喜びもまた無い。ある時、新入社員の女に話し掛けられる。そして……。静かに水面下で行なわれる浸食の物語です。

病気の妹のために千羽鶴を折っていた少年 最後の一羽が飛び出してしまい、それを追って彼は不思議な雲梯を登り始める

薄く煙るような街の片隅。 古いジャズが流れる小さなお店で、 私は今日もコーヒーを淹れている。 今日も、ひとりの女性"白崎さん"が扉を開けた。 優しい香りと湯気のなかで、ふたりの…

目も、耳も、腕も、足も、その機能を失った。 手元にあるキーボードだけが私をこの世に繋ぎとめる。

母の闘病中、屋上で出会った銀色の星。それが「願い星」だった。 星の使いから、その星に願いを込めると、その想いが別の誰かの元に届くと教わる。 母の幸せを願った少女。やがて、大学、社…

二人の運搬者は天使と呼ばれる死体を担架で運び続けている。彼らはこの空虚な信仰に何を思うのだろうか。

30〜50年前の我々は今日のことをどれだけ想像出来ていただろうか？ 雑感を綴ってみたい。

いつも、ろくでもないことばかり考えているが、手は動かす。 田舎を舞台にスローでメロウで少しビターな物語。 構成 全6話 週１回の掲載です。

ラブレターには書く人のたくさんの想いが込められています 　 まるで夜空で輝く無数の星のように、様々な人々の、様々な想いを手紙という形で綴っていきます 　 あなたの胸の奥に眠るあの…

森の村に訪れた一人の旅人。 語られる不思議な旅の記憶と、村に伝わる「永遠に旅を続ける姫」の伝承。 翌朝彼女が見せた不思議な笑みの意味とは――？

【不定期更新】最近大正ものを書いていて、参考文献が増えてきたので、一箇所にまとめておこうと思います。 まずは連載中の「異能夫婦の大正ご飯」で使ったものを時系列順に。 その他の作品…

俺は悩んでいる。いつもと変わらない日常、風景の中、ただひたすら悩んでいる。