概要
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- ★★★ Excellent!!!「悪」の時代をひそかに知謀を駆使して生き抜こうとする戦士の物語
時代が変わるとき、時代の変化に社会の仕組みが追いついていないとき、社会にはさまざまな「悪」が現れる。
体制をひっくり返そうとする「悪」、体制の味方であることをいいことに銭をせびりとろうとする「悪」。
そんななかで、体制の手先として、さまざまな損を押しつけられつつ戦う、無名の、最下級の戦士。
しかし、彼は、目立たないところで知謀を駆使し、この時代を乗り切ろうとしていた。
後に、知将として、また無類の忠誠心の持ち主として知られることになる人物の、無名時代の物語。
関西に生きた彼らが、当然のように関西弁をしゃべっているところもリアルです。 - ★★★ Excellent!!!素晴らしい作品。でも、タグは読んじゃだめ! 読まないでー!
わー、立ち上がって、パチパチパチーっ!!!
素晴らしいです。余韻が止まりません!!
これは見事です! 四谷軒さんの作品中、自分内順位ダントツの1位です!
ネタばれがアレなので、詳しくは書きませんが、衰えゆく鎌倉幕府に翻弄され、自身の一族と権益を守るために、悪党(と幕府に扱われている)の始末に手を染める主人公、兵衛。
次第にエスカレートする、幕府と六波羅探題の要求に、脳裏をよぎる自らの滅びの予感。組織と組織の間で揺れ動く感情。本当の悪党は一体誰なのか。俺は誰のために生きるのか。
端的に、「素晴らしい!」としか感想が浮かんできません。
それは、わたくしが今、お昼のチキンライス食…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これぞまさしく『ああ水銀大軟膏』!
悪党。主に鎌倉時代末期、「御恩と奉公」の封建制度が機能不全に陥った時代に登場した武装勢力で、荘園の主たる幕府の影響を(主に武力で)排して自ら土地の所有者や徴税権者となった人々を指す言葉です。決して、揚げたての唐揚げに無断でレモン汁をかけ回す輩のことではありません。
今回の四谷氏の新作は、三題噺「土地」「蚊」「怪物」に加えて「夏」をテーマにした歴史モノ。「蚊」と「夏」は自然につながりますが、さてどんな歴史上の人物や事件を扱うのか楽しみにしておりましたところ、発表された作品タイトルは『悪党の夏』。
ははーん、悪党と言えばあの日本史上有名なあの人か。いや待て、そう見せかけてあいつの方かも…続きを読む