深いですよ、この森は。
迷いの森だし。
カクヨムで活動する蒼碧さん。
この方が実際の創作活動や日々の知見から得た知恵。
小説そのものの始まりからネット小説の成り立ちや現状。その周辺の事柄。創作への試行錯誤。
そして、小説に係る物事の現状について語られています。
まず単純に、面白い読み物です。
エッセイとして読みやすく、愉快です。
事典としても楽しめます。
なんなら本作の文章は作文練習の手本になると思います。
各ジャンルごとの作例も載っていますしね。
ウンベルト・エーコ の〝文体練習〟みたいなものです。お得です。
ことほどさように。
蒼碧さんの小説への造詣の深さと思考の深さ。
本作の実用度は尋常ではないのです。
しかし、特筆すべきはその卓越した情報の質と量ではないかもしれません。
私は創作への態度だと思いました。
蒼碧さんは堂々としています。
ちまちまとしたランキングに載る方法などの何度も擦られた当たり前の事をぐだぐだ書いたりしません。
そういうんじゃないんです。
ネットで、ものを書くこと。
そのことについて真摯に語る。
創作姿勢です。
ご自身は、職業作家になれないことを自嘲されているような文章もあります。
私見ですが、関係ないと思いました。
ネット小説は、投稿された作品だけ。
それがすべてなのですから。
華々しい経歴があろうとなかろうと。
過去に大ヒット作を書いていよういまいと。
そんなの全部、その時に投稿作品を読む人には関係ない。
だからこそ、作品を作るための礎となる考え方。
日々の創作への向き合い方。
そんな基礎。その確認が必要なのです。
自分は25年の間、小説を書いた。
そう言える方が書いた創作についての語りかけです。
ヌルい話しではないです。
それでも、あえて言うなら。
そんなことすらも関係ない。
ただ面白いのです、本作は。
当方のようなピチピチ、プリプリ、無知無知の新人アマチュア作家にとって、最大の弱点は引き出しの少なさ。『こういうときって、どう表現するのが正解なんだろう?』と迷い始めたら最後、膨大な時間を持っていかれる――
どうでしょう? このような経験、ありませんか?
そういうケースの解決策の定番といえば、『経験ある方からアドバイスをいただく』なんですが、そんなの、都合よく転がってるわけが――いるじゃん!
と、少々前置きが長くなりましたが、私がデビューした約半年前から現在に至るまで、蒼碧様から様々なアドバイスをいただいております。また、大先輩でありながら、非常に気さくな方でもありますので、コメント欄に質問したら、丁寧にご返事をくださるという特典もついております。
多少ウザ絡みしても大丈夫……たぶん(笑)
ちなみに、タイトルの『適当』は『丁度いい』の意味……ですよね?
創作論が流行り始めると世界不安が増大し
カクヨムのVIX指数もガン上がりする…。
そんな傾向があるのかも知れない。
因みに、この作者(たち)の創作歴は長く
文章構成にも如実に表れている。
つまり、巧いのである。
これは創作論であり、或る意味 実験 と
言えるかも知れないのだが※
読めば納得。冷徹な分析により独自に得た
見解を展開している。
読んで損はない。
そして目下、同じシチュエーションに
於ける様々な『ジャンル』について
絶賛・実演中!!
なる程、そうだったのか…!と、思うのと
同時に読み物として大変面白く、続きが
とても気になる。よくぞ、ここまで…と
感嘆せずにはいられない。
冷静に分析する事による可笑しみ。そして
それこそが世界恐慌の荒波を去なしながら
進んで行くコツなのかと思わされる。
様々な持論を展開する『創作論』の中に
在って一線を画す実験的な試み。更には
読み物としての楽しみもある。
もう一度、言う。
読んで損はない!