『芽』は、四谷軒先生の純文学SF作品です📜。
物語の舞台は、宇宙船という閉ざされた空間。この宇宙船では、船内の循環機構の中枢を担う特殊な植物《プラント》が存在します🌿。
この植物は、人間の排出物や遺体を養分として発芽し、成長し、食料や繊維を供給するという役割を持っています。しかし、船長はこの植物の存在に疑念を抱き始めます🤔。
「この植物は、人間を支配しようとしているのではないか?」
芽吹いたその思いは、船長の心の中で枝葉を伸ばしていきますが――🌱✨
宇宙船という閉ざされた環境が、極限状態での人間の心理を際立たせ、「生きることの意味」を考えさせられる作品となっています🚀✨。
ぜひこの物語を読んで、あなた自身の答えを見つけてみてください!📖💡
短編長編問わず、数々の歴史物をものしてこられた四谷氏は、作品公開前に近況ノートでその旨を告知するのを常とされておられます。
今回も公開予告の通知が届いたので、さてさてどんな作品を書かれたのかなと予告のあらすじを見てみれば……宇宙船……?
おそらく歴史モノではなさそうだなと思いつつ、公開された本作を拝読いたしましたが……確かに、源平合戦の権謀家も元亀天正の梟雄も登場しません。しかし、彼らが生きた我々人間の「世界」について、深く考えさせられる作品でした。
舞台となるのは、宇宙船という閉じた世界。そこで起きている「ある事象」を見た船長は、その事象に何を見出すのか? というのがざっくりしたあらすじです。
百人の人間が同じモノを見、同じ出来事を体験しても、何を感じてどんな意味を見出すかは百者百様。「人間の世界」というものは、その人がどう「意味付け」するか次第というわけですが、そんな哲学的なメッセージを込めたのが本作です。
SFかと思いきや、深遠な問いと向き合う純文学。個人的には、何かに悩んだ時に読むのがお勧めです。