概要
放課後、そのことがクラスで話題に上がり……——
※この作品はフィクションです。
※ある作品のスピンオフ作品となっていますが、読んでいなくても全く問題ありません。
※同性カップルが出てきますので、苦手な方はご注意ください。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!誰を好きになったとしても、君はこの世界にいていいのだから。
保健体育の授業で、ジェンダーについて学んだクラスの生徒たち。
その放課後、クラスの中で発言力の大きい男子である芹澤がそのことについて話し始める。
「同性が好きなヤツって、実際結構いるんかな?」
芹澤を中心とした数人のグループ内で話は広がり、同性に恋情を向けているヤツは気持ち悪いというような発言までされてしまう。
男性の恋人がいる兄を持つ主人公は、腹立たしく思うも何も言うことができない。
クラスで特異な存在になってしまうのは、とても怖いことだから。
そんな時、ひとりの女子の凜とした透明感のある声が響く。
笑顔が素敵な正義感の強い子、佐倉笑茉。
彼女は静まり返った教室で、告げる。
「私…続きを読む - ★★★ Excellent!!!中庭の哲学者達
心って、深い。
人は人に、利益を与えるか、害を与えるかでしか影響を与えられない。
そう考えればシンプルなのに、それを恋愛と感じたり、友情と感じたり、ネガティブな感情で捉えたりするからややこしくなる。
多様性なんていう言葉があるけれど、同性愛などは昔から存在していたのは、古代ローマのハドリアヌスとアンティノウスが証明してくれているので、
ただ単にLGBTQを区別したいための都合のいい言葉だと個人的には思っている。
主人公のお兄さんは、同性愛者だ。
そしてある日、学校で議題にあがったのも多様性の話である。
多感な思春期にこのような教育をするのもどうなのだろうと個人的には思うのだが、
やん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春時代に、性の多様性としての在り方を
様々なジェンダーとしての多様性を青春時代のさなかに繊細かつ優しい筆致で描かれた作品です。
多様性に対する理解の乏しい学生たちの会話。実際の現状を訴える問題提起として読者の心に問いかけてきます。そして生徒間での恋愛事情の在り方も多岐にわたり、心の内を明かす月城くんと佐倉さんの純粋さに理解と寛容の温かさを感じます。
この手の作品は受け止め方によっては賛否両論を呼びやすい傾向にあり、創作側にとって手をつけにくいテーマの一つでもあります。しかし作者様は性の多様性としての在り方を真摯に受け止め、私たちに分かりやすくかみ砕いて優しく丁寧に綴ってくださいました。まずはその胆力に敬意を表し、一人でも多くの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!弱さごと抱きしめてくれる、優しい青春多様性物語
この番外編は、前作の世界観を知っている方にはもちろん、初めて触れる方にも強くおすすめしたい、心に光が差す作品です。
テーマはジェンダー、多様性、そして「自分自身と向き合う勇気」。
重くなりがちな題材を、作者さまは驚くほど丁寧に、優しく、そして自然体に描き出しています。
主人公・柚樹が直面する葛藤は、決して特別なものではありません。
誰だって、周囲の空気が怖くて声を飲み込んだことがあるし、自分の弱さに悔しくなる瞬間があるはず。
この物語は、それを責めるのではなく、寄り添ってくれるんです。
読んだあと「弱くてもいい、でも前に進みたい」と思わせてくれる力があります。
また、登場人物達の距離感…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年よ、泣いて悩んで強くなれ
思春期にさしかかった少年の揺れ動く心と多様性への理解を繊細に描いた、鳴宮琥珀氏の青春小説です。
物語は、中学の保健体育の授業で「ジェンダー」と「多様な性」について学ぶところから始まります。
その後、教室内で飛び交う無神経な言葉、そして友人の思いも寄らない宣言に、主人公・柚樹は戸惑いや葛藤を覚えます。彼の兄には同性の恋人がいるのです。
仲睦まじい幸せなふたりを柚樹はとても大事に想っています。
兄とその恋人を受け入れている自分も、また……
その意味を、この小説では柚樹と読者に静かに問いかけます。
心にそっと寄り添うようにしてセンシティブなテーマを掬い上げる鳴宮琥珀氏の柔らかな筆致が秀逸です…続きを読む