「お題フェス11 卵」を含む小説

私はその卵を愛おしく思っていました。 だから、いつか孵るのを、楽しみにして、抱きしめます。 争いの絶えない惨禍にあっても、この子がいれば、私は──。

がダメなの、 信じてもらえないかもしれないけれど、

深海魚の肝臓、密輸された霊長類の脳。この世のあらゆる珍味を貪り尽くしてきた美食家の男にとって、もはや食事とは虚しい作業でしかなかった。舌の上には常に砂漠が広がり、どんな美食も砂を…

ふわとろオムライスを作ろうとしただけなのに……。

全盲の少女と、少年の或る一フレームの時を切り取り、物語を紡いでみました。

とあるクリスマスの日、女子高生たちが卵料理について賑やかに話しているだけのお話です。

ある朝目覚めると、お腹に大きな卵が――。SFコメディー。 「お題フェス11」第2回お題「卵」の為に書きました。

【お題フェス11参加作品】 異世界に転生して冒険して。 出会った彼女は人魚で。 そんな小噺です。 600文字ちょいですのでお気軽にどうぞ。

彼女が生み出したモノには、とある想いが込められている。 プリシラがダンジョンに抱くモノとは…… 【夢みる妖精とゴーレムのみる夢】 本編は異世界図書館の最奥に、厳重に封印されてい…

カクヨムコン11お題フェスで何を書くか色々と考えるエッセイです。私の持てる力をすべてドブに捨てながら、様々なアイデアをひねり出していこうと思います。noteにも書いています。

子供の頃の僕は、いろいろやらかす子でした。 卵といえば、小学生の頃にやらかしたことがありました。 学校帰りに水田を覗き込んだら、見つけたのは蛙の卵。 「いいもの見つけた」と大喜び…

十代の頃から、ずっと手塩にかけて育ててきた義理の娘・ラン。 ある日、公人（キミト）は転勤の辞令を受け、離れて暮らす決意を伝えるが、ランは涙ながらに「一緒に行きたい」と言い出して―…

春の庭で、蝶たちと静かな交渉をする。 父の思い出と音楽に導かれながら、僕が選んだ小さな結末とは。

三根颯太は卵好きだ。どれくらい好きかというと、薄皮を残して殻だけきれいに剥いてしまうくらい好きだ。そんな彼が「私」と学生時代に知り合ってから、結ばれるまでの間にも、卵・玉子・たま…

登場人物紹介 ・高村　秀（たかむら　しゅう）：白鳥の下僕。料理が得意。 ・白鳥　美和子（しらとり　みわこ）：プチセレブで好きな食べ物はハンバーグ。 ・烏丸　凛（からすま　りん）…

カクヨムコンテスト11のお題短編【卵】全5話 ノリミチは、最近、視界の隅で黒い影を感じるようになっていた。そんなある日、彼は学校に伝わる都市伝説「たまごさん」に遭遇する。 異様…

同僚４人でスキーに行った夜、吹雪になり、同僚の１人、A君が体調を崩しうわ言を言った。そのうわ言は昨年冬山で遭難して死亡した女性に怯えているようだっだ。A君は衰弱死した。冬山で死亡…

卵が先か鶏が先か……。 思考すればするほど、当たり前の因果律が、静かに崩れ始める。 ​これは、原因と結果の円環に迷い込んだ人々の、四つの奇妙な物語。 ​――読み終えた後、あ…

　草むしりで汚れた軍手を外の水道で洗って、忘れてそのまま屋外に放置していたら。 　二日後、軍手の中に何かの卵が産みつけられていました。 　数年前に、我が家の庭で起きた実話です。