概要
手を下したのは、16歳の「死神」。
「魔法」が国の力であり、代償として使い手の命を喰らう世界。
その強大すぎる力ゆえに、魔法使いを抱える国は諸国から滅亡の標的とされていた。
王女・真波は、12歳のとき、魔法騎士候補の少年・響玲と出会う。
過酷な運命に抗う彼女に、少年は「生涯、あなたを守る」と誓った。
やがて「死神」と呼ばれ寿命を削り続ける青年と、
国を背負い冷徹な決断を下す女王となった二人の間には、
魔力の代償と、背負った罪が横たわる。
これは魔法が滅びゆく世界で、一人の女王と、その影に寄り添い続けた死神が
運命を縫い直し、ただの「人間」として結ばれるまでの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!呪いの連鎖を絶ち切るため、二人でなら進める苛酷な道の物語
その国の特級魔法騎士は、寿命を削りながら魔法を行使し、死ぬ事で相伝の術式と戦術を継承する。
人に過ぎた魔法という力を、世界で唯一使える国。
そこで、兄の力を継ぐ弟、という苛酷な場面から始まるファンタジー。
魔法が技術に凌駕されつつある時代、苛酷な運命に抗い、国そのものの在り方を根本から見直していく女王真波のキャラクターが、特に素晴らしいです。
国民への深い慈しみ、責務、風格、呪いのような既存体制を破る勇気。
そして魔法騎士への愛。
もとより、果断な決断をする少女なのですが、前半は敵国から見た死神(特級魔法騎士)の描写を始め、立場上、表に現れた台詞や動作は淡々と語られており、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一気読みがオススメ。痛々しいほどに純粋な「生きたい」という想い。
序盤から終盤まで、ページをめくるたびに感情が揺さぶられ続けました。
最後は泣きながら読んで、読み終わったいまも、思い出すとじわっと涙が浮かびます。
それほど、心を持っていかれる作品でした。
魔法使いが忌まれ、兵器として扱われてきたこの世界。
そのなかで、主人公の響玲は、魔法使いの家系に生まれました。短い寿命と、魔法継承という残酷な運命。そして、兵器として扱われ、蔑まれ……。
響玲はその境遇を、当然のように受け入れて生きています。
真波は、響玲の仕える主君です。
彼女は女王となって、魔法使いを呪いから解放し戦争のない世界を作るために、過酷な道を歩むことになります。
それは、国の危うい未来を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!光と影の絆が、過酷な運命に抗い未来を掴む、美しく壮絶な戦いの記録
読み終えても、いまだに思い返すたびに涙が溢れそうになる……そんな、切なく、熱く、美しい物語が本作です。
第一話から、魔法騎士の残酷な運命が示唆され、主人公たちの悲愴なありように胸が苦しくなりますが、これは単なる悲しみの物語ではありません。
悲劇に抗うため、それ以外のあらゆる悲劇を受け入れ、乗りこえていく、自己犠牲とそれを超える強い希望の物語です。
「魔法」という強大な力を持ってしまったが為に、周辺国と戦い続け、魔法使いを非情な心で支配するしかなくなってしまった瑞蓮国。
その状況をなんとか変えたいと願う王女(のちの女王)真波と、彼女の騎士ともいうべき特級魔法騎士響玲、二人の前に立ちはだかる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!残酷な世界で光を見続ける物語
決して都合のいい能力ではない魔法。
命を削り、国家に鎖で繋がれ、罪悪感で支配される構造。
とても残酷な世界だと感じました。
それでも、闇が深いほど希望の光はまぶしい。
魔力をもつ人たちを削らない国を目指して奮闘する真波。
だんだんと人間性を取り戻し、「生きたい」と願うようになる響玲。
命が削れていく彼にずっとはらはらしながら、二人の未来に悲しい結末が待っていないかと祈るような気持ちで読みました。
失われた命も罪も消えない。
それでも肩を並べ、新しい時代を進んでいくラストが本当に素晴らしかったです。
決して生ぬるくないハッピーエンドでした。
残酷で辛い世界の中で、それでも希望を見続ける…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この《献身(命)》は、あなたの未来に届くだろうか
児童文学のように優しくも鋭い切り口で綴られる、魔法使いの国の戦争と、国の未来の為に命を賭けた少年と小さな女王の数年間のお話です。
・弟属性の氷の魔法騎士(歳下)×カリスマ性溢れる愛しき女王
・男性魔法騎士の献身的な愛
・なかなか会えない二人が、絶望的な状況でそれぞれに国の未来の為に戦う姿
……なんだ、書いてて全部がエモすぎて涙が!!!!!。゚(゚´ω`゚)゚。
まだ続きます!↓
【バトルもの好きにも読んでもらいたい!圧巻の戦闘シーン】
政治的パートや日常シーンから、一気に跳ね上がる戦闘の熱量とスピード感がえげつないです!特に第10話の兄弟の訓練は性癖歪められるレベルのかっこよさです!!…続きを読む