とても面白かったです。
伏線が所々に隠されているのでそれらを確認してなるほど、これはこんな感じかな?とか予想したりするのが楽しいというのもありますが。
それだけではありません!!
物語としての面白さも満足できると思います。
現代和風ファンタジーなのですが、ミステリーと言った形でこまめに謎の出来事が自然に起こってくれるので飽きることがありません!
少女たちがメインになり主人公紅葉ちゃんたちが悩みつつも時には大胆に行動しているのをみていてすごく応援したくなります!
総じてとても面白い作品でした!
おすすめです!
時間がある時にぜひ読んでみてください!!
神社の管理人として故郷へ戻った星ノ宮紅葉の周囲で、古くから伝わる「十の童歌」にまつわる異変が起こる。怪異の力を借りて願いを叶えようとする少女たちと、その願いがもたらす代償を描いた、重厚な和風ファンタジーミステリーです。
私がこの作品に引き込まれたのは、「願いを叶える」という設定そのものが、登場人物の心の欠けを浮かび上がらせているところでした。キャラクターが抱える「現実逃避したい気持ち」や「嫉妬」「恐怖」といった精神的な欠落と、その状況を何とかしようと妖の力に頼ってしまう彼女たちの姿に、胸が締め付けられました。そして、人間の心の欠けそのものを怪異として形にしてしまう設定がとても面白いです。人間が抱える感情そのものが、「十の情念」として妖の根になっているのだと思いました。
物語は全体的にややゆっくりと進んでいきますが、それが逆に重厚なミステリーと人間の業を際立たせ、私自身、何気なく置かれた情報を見落とさないよう、自然と文章を追いながら読んでいました。現代のweb小説ではなかなかお目にかかれない連載小説です。
個人的には、第2章がものすごく魅力的でした。第1章では世界観や設定を読者の脳にしみ込ませる物語となっている印象でしたが、そこからの第2章のミステリー感は半端ないです!!第2章で、メインキャラクターたちが「自分たちの心を守るため」に願ってしまったことで生まれる世界の異様さが、周囲の人間の描写によって見事に表現されていました。特に第2章終盤、歪みを正すために支払われる「代償」の重さと、登場人物たちが魅せるエモくも切ない選択には胸を打たれました。
また、読み進めるうちに「十の童歌」の正体がパズルのピースのように埋まっていく感覚は、ミステリー好きにはたまらないと思います!
一話一話の密度が濃いため、丁寧に張られた伏線や不穏なサスペンス演出を楽しみたい方、じっくりと読み進めたい方におすすめします!
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