怪我や病気は治せても、心の傷は癒やせやしねえ……。

胸がずしん。と、重たくなります。
色々な感情が、頭を駆け巡りましたな。

読了してぼんやりと天井を見つめて、ようやく今レビューを書き始めたところです。


結論から言うと、もう後半から手を組んで祈ってしまいました。
頼む。二人を助けてくれ と。





主人公サーシャは、聖女……なのかどうなのかはわかりませんが、いわゆるヒーリング能力を持っているようでして、
触れたものの怪我や病気を直せるそうなのでございます。

そして、運命というのはえてして人間を引き合わせるのか、この国の定位継承者であるミハエルは、おそらく慢性の喘息もしくは結核ですかな。悪咳の止まらぬ病弱な体だったのだそうでして、この二人が出会ったのはまさに、不可思議な磁力が働いたとしか思えません。



そうして、ミハエルを懸命に癒やし続けるサーシャ。
しかし、彼の咳が治まることはついぞありませんでした。
症状は治せても、病気は治せないのかもしれません。もしくは……
彼にかけられたのは呪いめいた何かなのかもしれません。

しかし、ミハエルを癒すためにサーシャは彼に触れ続けました。
これがやがて恋へと発展した頃には……。


悲惨な出来事が起きてしまい、待ち受けていたのは残酷な運命でした。
私は先ほど磁石と言いましたが、突き放し合うのも磁石の特徴にございます。



そこからの展開は是非、見届けていただけると。


抉られます。

私は抉られました。




この二人だったからよかったのか、
この二人だったから、いけなかったのか、
もう頭の中はぐるぐるしています。






ご一読を。
























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