舞香さんと宏哉さんという若い夫婦の会話から物語が始まります。
話題に出てきたのは「猫の手も借りたい」ということわざ。
このことわざについて、舞香さんは実家で飼っている老猫のコタロウを膝に抱いたまま言うのです(コタロウの前足の肉球を触りながら)。
「あれって、猫に失礼だと思うわ」と。
猫の手はそもそも手ではなく前足。
なのに、なぜ手と呼ぶのか。
宏哉さんも自分の思ったことを口にするのですが、あれよあれよという間に夫婦の討論が白熱していきます。
そこで中学校の国語の先生だった舞香さんのお母さんもやって来て――!?
作中にはことわざ以外に「手」にまつわる慣用句が登場します。
そして、ラストには驚きと喜びに溢れた展開が。
暖かい家族の物語をぜひ楽しんでください。
ご一読を!
舞香さんとヒロくんの仲良し夫婦の続編!
今回は舞香さんの実家が舞台です。
彼女の家には15歳になる老猫・コタロウがおります。
そのコタロウの肉球を触っていた舞香さんがおもむろに、『猫の手も借りたい』ということわざに異議申し立てを開始!
『猫の手"を"借りたい』とすべきだと主張します!
今回もまた、面白い発想を聞けるとばかりに耳を傾けるヒロくん。
二人の「討論」が白熱する中、元国語教師だった舞香さんの母親も参戦することに……!
後半の「手」にまつわる怒涛の慣用句トークは必見です!
そしてラストの、舞香さんとヒロくんがとあるご報告をする場面、すごく感動しました!
三人のやり取りに心安らぎます。
是非ともご一読下さい!!!
猫の手も借りたい。本当にちょくちょく聞くけれど、たしかに猫を愚弄しているかもしれない、と言われればそんな気もする。
舞香とヒロくん。仲良し夫婦な二人の雑談する感じがまたほっこり来ます。
よく言われる慣用句が引っかかり、「猫の手」がどれほど役に立つものかと熱弁する舞香さん。それに苦笑しつつ相槌を打っているヒロくんの表情なんかが浮かんできて、「本当にこの二人、仲いいな!」と感じさせられます。
そこから「手」の出てくる慣用句の数々を紐解きつつ、義母である舞香のお母さんも含めた会話が展開。
どことなく山手線ゲームか何かをやっているような楽しさが漂ってきて、夫婦だけじゃなく義実家とも仲良しで、本当に幸せな時間を送っている感が伝わってきます。
子供が出来たらもっと楽しくなるだろうな、とか、きっと「おばあちゃんち」に行くのが大好きになるだろうな、と幸福なイメージがいっぱい広がる素敵な作品でした。
その昔、誰かが、
阿久悠作詞の『船歌』にある、
「魚は炙ったイカでいい」
という言葉が、イカに対して失礼だろう。と言ったのを思い出しました。
猫の手もかりたい。
この言葉について、今日も夫婦の間で討論が繰り広げられています。
まあ、夫婦生活は『長い会話』なので、こういうディベートは必要なわけですね。
そもそもが猫に対して失礼という話に始まり、
あれは手ではなくて『前足』だ。などという討論が始まります。
うん。納得した。じゃあこれからは「猫の手をかりたい」
としよう。
……それってどんな時だい。
猫パンチを喰らいたい時かい。
肉球をプニプニしたい時かい。
まあ、それはどうだっていいわけです。
討論を続けること。それが夫婦にとって一番みのりのある時間なのですから。
かあいらしい夫婦の、会話。
ここに夫婦円満の秘訣があるやもしれませんよ。
ご一読を。