身を寄せ合って話す、恋人の何気ない朝の一場面――そう思って読んでいると、会話の奥にある現実が少しずつ見えてくるのが巧みなのです。短い中に、会話の魅力も世界の広がりもきちんと詰まった素敵な短編でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(234文字)
晴れ、雨、曇り、雪…私たちの頭上にある天気。それはいつまであるのだろうか?空の様相を天気と形容し、その変化に一喜一憂することはいつまで続くのだろうか…?天気という概念の存在を改めて思い知る作品でした。
休日のカップルの甘いシーンを彷彿とさせる冒頭から、読み進めていくうちに、おや?と思わされます。天気にもいろんな空があって……、うん、彼女さん?の様子が……??最後まで読んで、そういうことかー!と納得させられ、また最初から読み返してしまいました!とても壮大な世界観のお話です。ぜひ、皆さんもご一読あれ。きっと2周目を読みたくなるはずです!
けだるい二人のあまーい会話。はいはい、ご馳走様! と、思いきや。予想とは全然違う展開にびっくり!怖いもの見たさでちょっとこの世界を体験してみたいかも。
最初は、ただの親密な日常会話に見えるが、最後まで読んでから読み返すと、その人工的な手触りにようやく気付かされる。ほんのりファンタジーのような質感と、美しい空や香りによって、世界の気配が静かに包み隠されていく。読後にもう一度、最初のページを開きたくなる、巧みなSF短編。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(108文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(318文字)
毎朝起きて、天気を確認する…ありふれた日常のワンシーンが、だんだんと「あれ?」となりそもそもSFだったー!となる。主人公がのんびりしているのが、きっとこれすらも『日常』のひとつなのだと感じれますでも困る…;;
人との会話において、「天気の話」は「当たり障りのない話」の象徴のようなもの。誰かとこの目で空を仰ぎ見て、何に急かされるわけでもなく、今日の空模様についてああでもない、こうでもないと話ができるのは平和な証拠。とてもありがたいことなのだと改めてわかる。天気の話。ベッドで恋人と二度寝。この惑星に幸あれ。
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