概要
真夜中の弔問客
義母が死に、通夜を開くことになった。
人当たりの良かった義母のために、近隣の村々からも多くの人が駆け付けた……。
カクヨムコンテスト11【短編】:円城塔賞応募作
【お題「卵」】カクヨムコン11お題フェス参加作品
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カクヨムコンテスト11【短編】:円城塔賞応募作
【お題「卵」】カクヨムコン11お題フェス参加作品
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!精進落としは茹で卵を。
義母の訃報を聞いて山間の村々からも
沢山の弔問客が訪れた。連合いを亡くした
義父が静かに、気丈に葬儀の場を仕切る。
弔問客が帰った、その晩のこと。
玄関の呼び鈴が鳴る。
時刻はもう真夜中になる。遠くの村から
態々、御参りに来てくれたのかも知れぬと
玄関に出てみると、そこに居たのは
襤褸を纏った小柄な老婆。
小さな声で何かを呟くが、よく聞こうと
近寄ると…途轍もない異臭に思わず
たじろぐ。短髪で、まん丸の目玉が炯々と
輝く薄気味の悪いその老婆は、棺の中の
義母の遺体に顔を近づけてて行き…。
この不思議な譚のラストには、思わず
涙するだろう。
はっと息を呑む様な、その瞬間に…続きを読む