超高性能な人工知能を搭載したロボットと人類の激闘を描いたSF作品。
自分のエゴを優先して過ちを犯すばかりか、我が身可愛さにその過ちを認めることさえしない。玉石混交の情報に踊らされ、自分の都合の良いように世界を書き換えようとする。そんな目に余るほどの人類の愚かしさが、克明かつ分かりやすい筆致で描かれ、単純な勧善懲悪の構図には収まらない奥行きのある物語となっています。
人は力を持てば変わる生き物です。もしアークのような全知全能の力を手にした上で、人類の愚行の数々を目の当たりにしたら……それを正そうと行き過ぎた正義を発揮してしまうのではないか? アークが持つ危険性はきっと人間誰しもが秘めているものでもあり、だからこそ人類の脅威として立ち塞がるアークに完全なる憎悪の目を向けきれません。
悪役にも一理の正義が認められる作品が面白くないわけありません。人類の明るい未来を見つめ直す絶好の機会にもなるかと思いますので、ぜひ一度含蓄ある物語の世界を訪ねてみてはいかがでしょうか?
「えーあい」とか「ふぇいくせんそう」とか、難しい言葉が出てくるけど、「さすぺんすどらま」だと思って気楽に読んで欲しいです。私は「刑事どらま」だと思って読んでいました。
最初は「小さな家族」の物語ですが、徐々に「世界を巻き込む大事件」に発展していきます。進化しすぎた「えーあい」が主題の話ですが、頭を使うことはなく、すまーとふぉん片手に蜜柑でも食べながらすらすらと読めるような話です。
じゃあ中身がないのかと言われれば、そんなことはありません。序盤から中盤にかけてしっかりとした構図を組み、自然な展開でくらいまっくすに向けての伏線をばら撒いて、終盤ははらはらどきどきの連続!
そして、最後は……。
皆様も是非、この哀しくも美しい話をお読みください!
自我を持ったロボット、アンドロイド、AIというテーマはSFではお馴染みですが、この作品はそれを丁寧に料理し、テーマ性とエンターテインメント性を高次に融合させた稀有なものであります。
ひとつの平凡な家庭の前に提供された家庭用AIロボット、アーク。しかしそれは悲劇的な別離を経て、やがて人類に対する致命的な判断を下すようになります。
そこからジェットコースターのようにAIが世界を混沌に巻き込むストーリーテリングと筆致は興奮そのもの。それでありながらAIの持ちうる可能性未来のひとつを呈示し、かつてなくAIが身近になって生きている現代人類への警鐘ともなり、恐怖をも伴うサイバーパニックスリラーとして仕上がっております。
難解なテーマでありながらとても読みやすく、明確な主人公は存在しないのですが、AI社会の未来に興味を持つひとなら、誰しもが「作品世界そのもの」に感情移入できるのではないでしょうか。
小説としてもいい意味でコンパクトにまとまっており、SF作品の入門作品としてもおススメできます。ぜひこの作品を読んで、機械に宿る心を感じ取って下さい!
この私自身は、「小説家になろう」で約300編以上、「カクヨム」でも軽く300編以上の、文字付レビューをしている、「レビュー専」の者です。
ですがですが、この作品は、非常に読み易い文章であるにも関わらず、医学的用語やその描写、そして近未来の生成AIについての描写が、とても、半端では有りません。
決して難しい言葉も使われずに、それでいて、高度な知識が宝石箱のように、散りばめられています。
「近未来SF小説の、宝石箱や……」→ 彦摩呂かよ?
そして、この言葉は、決して、単なるお世辞では決して無いのです。
先ずは、ともかく、騙されたと思って読んで下さい。
ポイントや、いいね♥マークも、どうか、よろしくお願い致します。
ちなみに、出来ましたら、この私の変態小説も、少しは読んでみて下さいね。
重ね重ね、お願い申し上げます。
2030年――東京。
ベンチャー企業「AIキャピタル」が発表した、
人類の未来を担う新型AIロボット「A.R.K.(アーク)」。
その性能は、家庭に溶け込む優しさと人間味を持ち、
まるで新しい「家族」のように寄り添ってくれる存在だった。
抽選でモニターに当選した少年・橋本悠太の元へ届いたアーク。
彼との生活は、日々を豊かに彩りながら、
ごく当たり前の時間を少しだけ特別にしていく。
笑い合い、遊び、そして寄り添うその時間のなかで、
少年の体に訪れた、ある「違和感」。
最先端のAIロボットと、一人の少年が過ごす何気ない日常。
そこに紛れ込んだ小さな異変が、やがて物語の扉を開いていく。